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11月19日(土)11:00からNTTクレドホール第2会場で、丈監督によるティーチインが行われました。司会は本作の役者、ラインプロデューサーを務めるとめぞうさんです。
俳優、脚本家、劇作家、演出家、プロデューサーなど様々な肩書をもつ丈監督は、俳優としてもドラマ『HOTEL』北山修二役、『ウルトラマンダイナ』ナカジマ隊員などで活躍。プロデュースユニットJOE Companyと劇団システムのユニットLAPITA☆SHIPを主宰し、ほぼ全作品、脚本、演出を務め、ユニークな発想、緻密な構成、大胆な演出で独自の世界を築き評価を得ています。近年は映画監督に挑戦し、初監督作品、赤坂晃主演のコメディ映画『7NANA』が順次公開中。広島国際映画祭2022では、監督作品二作目となる『いちばん逢いたいひと』を上映しました。
ティーチインはとめぞうさんの質問に丈監督が答える形で行われ、冗談を交えた会場一体のにこやかなムードでした。 最新作『いちばん逢いたいひと』は、白血病を乗り越えた少女と、そのドナーになった男の人生を描いた物語です。ドナーとレシピエントが会ってはいけないというドラマチックさに惹かれ、実話をもとにオリジナルストーリーを短期間で書き上げたそうです。よくある医療モノにならないようダイナミックさを意識したそうですが、カメラ割りが映画監督業の難しさだったと監督。ワンカットカメラ据え置きで観客の心をつかむテンポの出し方は分かるが、それをどうやって映画にしたらいいのか戸惑ったそうです。これまで監督した二作品の舞台とした福山について、場所によっていろいろな顔があり、情緒があるところが気に入ったそうです。美術部を作っておらず、地元の人に小道具やスタジオづくりに協力してもらったこともあったと監督。 最後に参加者から演者に求めるものは何かと問われ、役の気持ちを持っていること、気持ちがないと言葉が出ないと答えました。また、高校生から不安な時にどうしたら良いのかと問われると、一歩踏み出さないと始まらない、一歩踏み出す勇気があるかどうかを自分に問うことが必要だと親身に声をかけていました。
柳井祥子役、中村玉緒さんの演技や、小道具・スタジオセットの一工夫、寒さに耐えながら撮影したシーンなど、みどころがたくさんで何度も見てほしいですという監督の言葉で、会場は大きな拍手に包まれました。
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