News
ニュース
11月19日(土)13時30分から、NTTクレドホール第1会場で『いちばん逢いたいひと』が上映されました。上映後は丈監督、主演のAKB48倉野尾成美さん、特別出演の中村玉緒さんが登壇。映画にも出演していたラインプロデューサーのとめぞうさんが司会を担当し、和やかな雰囲気でトークショーが行われました。
本作は11歳で急性骨髄性白血病と診断された女の子の人生を描くと同時に、家族を失いどん底を一生懸命生きる男の人生を並行して描いていく人間ドラマです。
トークショーの始めにプロデューサーの堀ともこさんからの手紙が紹介されました。そこには、堀さんのお嬢さまの実話をもとにこの映画が作られたことや、ドナーが見つかり骨髄移植ができても「うちの子だけ助かってごめんなさい」と思ってしまう家族の複雑な心情がつづられていました。そんな思いを変えてくれたのが、自身もドナーとして骨髄を提供した経験だったそうです。この映画を通じて1人でも多くの人に協力していただきたいと訴えました。
丈監督は「堀さんの思いを具現化して、お客様に楽しんでいただけるエンターテイメントになればなお良いのではないかと思い、必死に考え取り組んできました。結果、このような多くのお客様に見ていただくことができてうれしく思いますし、感謝申し上げます」とあいさつしました。
特別出演の中村さんは「白血病ではないのですが私も息子を亡くしました。自分の命よりも息子を助けたいという気持ちを思い出しました。心にズドーンと響きました」と撮影での思いを吐露しました。
広島県内でも多く撮影された本作。中でも府中市の印象として倉野尾さんは「地元の熊本と似ているところが多く、故郷のような親しみやすい印象」と話しました。名物のツチノコ饅頭も大変気に入ったというエピソードも披露。
役作りに関する質問では、普段AKB48として活躍している倉野尾さんは撮影中、東京と広島を行ったり来たりで、新幹線で移動する時間が気持ちの切り替えになったそうです。その上で「役作りというよりも等身大の自分でいようと思って演じました」と明かしました。
中村さんは「初めての広島弁も台本通りに話したかったので、語尾の『じゃ』もしっかり発音できるように練習しました」と笑顔で答えました。
トークショーの最後には、監督の思う命のバトンとは?という観客からの質問には「自分にしか持てない時間が命だと思うので、限られた時間の中でどう完全燃焼していくかだと思います」と丈監督。最後は惜しまれつつ大きな拍手で幕を閉じました。
« 宮川博至監督、主演の東出昌大さん登壇 『とべない風船』トークショー1000年前、彼女は何を見たのか。 片渕須直監督ティーチイン »