News
ニュース
11月18日(金)18:00から広島市映像文化ライブラリーで、アンゲリキ・アントニウ監督作品「路上の犬たちのアテネ」が上映されました。アテネの街の路上で暮らすたくさんの犬が登場します。作品は、路上で暮らす犬と人との関わりを描いたドキュメンタリーになっています。 作品上映後は、アンゲリキ・アントニウ監督のオンラインインタビューの録画が上映されました。聞き手は比治山大学の貝嶋崇教授です。
まず作品制作のきっかけについて聞かれると「初めはドキュメンタリーを撮るつもりはなかったんです」と観客を驚かせました。アンゲリキ・アントニウ監督がアテネの街を歩いていた時に、犬に話しかけている青年を見かけ声を掛けたことがこのドキュメンタリー制作のきっかけになったそうです。 このドキュメンタリーは7年間という長い月日をかけて制作されたものです。アンゲリキ・アントニウ監督は、「7年の間にアテネの街は変わりました。この作品を注意して見ると、序盤と終盤で多くのものが変化していることに気づくでしょう」と語りました。 その後、映画の中で特に印象的だった3匹の犬について質問されると、それぞれの犬についてのエピソードを熱く語り、アンゲリキ・アントニウ監督が作品制作にこめる想いの強さが伝わってきました。
撮影を通しての犬に対する想いの変化を聞かれると、「犬も私たち人間と同じということを感じました。人間と同じようにお気に入りの場所があり、食べ物や愛情や安全に暮らすことを求めています」と話しました。
最後に観客へのコメントを求めると、「私自身この映画制作を通して勇気をもらいました。悲観的に思えることもありますが、その中には希望があります。この映画が、何かしら感じてもらえるきっかけになってくれたら嬉しいです」と締めくくりました。
« 海外映画祭で20受賞作品!『リング・ワンダリング』のトークショー若手女性監督、首藤凛監督の渾身作『ひらいて』のトークショー »