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11月18日(金)13:50からNTTクレドホール第1会場で、藤井道人監督から2023年公開予定の映画「ヴィレッジ」の告知が行われました。藤井道人監督、行実良プロデューサー、部谷京子美術監督を迎えたトークショーは終始暖かな雰囲気で会場は盛り上がりました。司会進行はフリーパーソナリティーのキムラミチタさんです。
公開前の作品を広島国際映画祭で扱うのは初の試み。藤井監督は半年前に逝去されたプロデューサー 河村光庸さんの思いを受け継ぐ形で、脚本の依頼を受けたそうです。「CGなどの細かい部分にこだわっているので、まだ完成していません」と話し、会場からは驚きの声が漏れました。 「河村さんはどのような人でしたか?」という質問に「暴走機関車みたいな人でした。今は『ヴィレッジ』を私と行実で作っていますが、まだまだ河村から残された宿題が多いです」と語り、行実プロデューサーも強く共感していました。
映画撮影中の秘蔵ショットもスクリーンに映しだされ、能面をつけた人々の写真が映されると、藤井監督は「能は全く初めてで、渋々勉強し始めたら奥が深かった。コロナ禍でエンタメの必要性が問われた中で、世の中に訴えるものがある」と、作品のキーワードとなる「能」へのこだわりについて語りました。 作品を制作するにあたり、全国の能舞台を見て作品のイメージに合うものを探したというエピソードを話し、作品にこめる思いの強さを感じさせました。
部谷美術監督は、「この作品には期待しかないです。まさに現代日本の縮図。まだ観ていませんが決して他人事ではなく自分ごととして考えられる作品です」と話しました。行実プロデューサーは「スターサンズは『時代を切り取る』ことを大切にしています。かなり見応えのある作品になっていますし、映像も素晴らしく仕上がっています」と答えました。キムラミチタさんは「みなさんの熱量が伝わってきます。作品がある意味生々しく息づいている感じがしました」とまとめました。
最後に藤井監督が「私の相棒である横浜流星と撮るならこういう映画が良いと思っていました。素敵な仲間たちが参加していて、一言では言い表せない深い映画になっています。スターサンズの河村の遺志を継いで世の中をあっと驚かせる映画を撮っていきたいです」と締めくくり、会場は大きな拍手に包まれました。