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2006年、世界初の「難民」に焦点を当てた映画祭としてスタートし、今年17回目を迎える「難民映画祭」とのコラボレーションプログラム。
難民映画祭で上映される『地中海のライフガードたち』の上映と、『リスト:彼らが手にしていたもの』を上映します。
上映後には、石原朋子さん(UNHCR〈国連難民高等弁務官事務所〉・法務官)と、国連難民サポーター・武村貴世子さんによる録画トークショーもあります。
『地中海のライフガードたち』
Just Real
<ストーリー>
シリア難民を救出しようと奮闘するスペイン人ライフガードたちの姿を描く実話に基づくドラマ。2015年秋のこと。地中海で溺死した少年の心痛む写真を見たスペイン人のライフガード、オスカーとジェラールの2人は、ギリシャのレスボス島へ向かう。彼らは到着して衝撃的な現実を目の当たりにする。それは、武力紛争や自国の悲惨な状況から逃れ、最も不安定な船で海を渡って毎日何千人もの人々が命をかけていることだ。そしてなにより、誰も救助活動をしていないことに突き動かされる。 エスターやニコ、その他のメンバーとともに、当局が誰もやらない仕事をするために闘いながら、何千人もの人々に支援を提供する。この旅は、関わるすべての人間にとって、彼らの人生を永遠に変えることになるオデッセイに変わるだろう。
<キャスト>
エドゥアルド・フェルナンデス、ダニ・ロビラ、アンナ・カスティリョ、セルジ・ロペス、アレックス・モナー、メリカ・フォロタン
<スタッフ>
脚本:ダニエル シュレイフ プロデューサー:アドリア・モネス、トノ・フェルグエラ、セルジ・モレノ、イボン・コルメンザナ、イグナシ・エスタペ、ギオルギオス・カルナヴァス、ガブリエル・カプラン
『リスト:彼らが手にしていたもの』
©️2022 世界難民の日パートナーズ
<ストーリー>
2022年5月、紛争、暴力、人権侵害、迫害により故郷を追われた人々の数が史上初めて1億人を超えました。彼らがわずか10分たらずという時間の中で家から持ち出したもののリストと、その時を振り返った言葉とは。
<解説>
原作「What They Took With Them: a List」は原作者のジェニファー・トクスヴィグ(Jenifer Toksvig)が2015年に、故郷を追われた難民たちの物語や生の証言、彼らが持っていったものに触発されて書かれたもの。この詩は写真家のブライアン・ソコル(Brian Sokol)がUNHCRと共同で行った写真プロジェクト「The Most Important Thing」が情報源の一つとなっており、UNHCR親善大使であるケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)やその支援者がこの詩を披露した2016年の詩の朗読フィルム(英語)には、ブライアンの写真が多数登場しています。 日本語版の詩は、ジェニファー・トクスヴィグと共に、原作に込められた意図を理解し、一言一句丁寧に、長い時間をかけて言葉を選び完成しました。原作の持つ世界観を壊さぬよう収録された緊迫感のある映像は、きっと観る人の心を突き動かすはずです。日本国内における「難民」の認知度と理解度を高め、一人でも多くの方に「難民」というキーワードに触れていただくこと。そして、みなさんがアクションを起こすきっかけとなることを、関係者一同、心より願っています。
【上映日程】
『地中海のライフガードたち』(2021年/スペイン・ギリシャ/109分)
『リスト:彼らが手にしていたもの』(2022年/日本/9分)
11月19日(土)12:30~@横川シネマ
※やむを得ない事情により、上映作品・出演者がキャンセル・変更になる場合があります。
監督:マルセル・バレナ Marcel BARRENA
映画デビュー作となったTV映画「Cuatro estaciones」でガウディ賞を受賞。また、アリカンテ映画祭では最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞し、「Cuatro estaciones」はローマとタラゾーナのシネスパーニャで史上初のテレビ映画として選出された。2002年以降、マルセル・バレナは雑誌「フォトグラマス」の最年少作家の一人として活躍している。バルセロナで法律と映画を学ぶ。
UNHCR〈国連難民高等弁務官事務所〉・法務官:石原朋子
2015年にジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)として、UNHCR西アフリカ地域事務所に赴任し、セネガルに駐在。以来、シリア、ギリシャ、ケニアで勤務。2015年にはギリシャのレスボス島でギリシャ政府の関係機関やパートナーNGOと連携し、難民や移民の流入への緊急支援に対応した経験をもつ。現在、法務官として、ウクライナの紛争で国内避難民となった人々の支援活動に従事している。
国連難民サポーター:武村貴世子
ラジオDJ、MC、ライター。 これまで、FM802、Fm yokohama、FM-FUJIなどで番組を担当。ニュースからエンターテイメントまで、旬の情報収集に余念がなく、ライヴ、映画鑑賞は年間平均200本を超える。また、司会、ナレーション、ライターとしても活躍。国連UNHCR協会の国連難民サポーターとして広報・募金活動に携わり、 LUNA SEA、X JAPANのSUGIZOと共にヨルダンの難民キャンプを訪問するなど、音楽や映画を通した難民支援を中心に精力的に活動している。
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