日程2日目の11月15日16時15分より、広島国際映画祭特別招待作品の「さまよう小指」の上映会が行われました。約64分間の上映の後、広島FMでDJパーソナリティーも務める渡部裕之さんの司会で、竹葉リサ監督、主演として涼介と涼介のクローンである「小指」の一人二役を演じた小澤亮太さんを囲んでのトークショーが催されました。
竹葉監督は2011年に広島国際映画祭の前身である「ダマー映画祭 in ヒロシマ」に約7分の短編映画である「世界で一番美しい辞書」を出品されており、今回が2度目の出演となりました。「映画祭のスタッフに“おかえりなさい”と声をかけてもらいました。とても嬉しかった」と竹葉監督。また、「さまよう小指」で主演を務めた小澤さんは、「世界で一番美しい辞書」でも主役を演じられており、広島国際映画祭はお二人にとってとても“縁”のある映画祭なのだと言っていました。
わずか6日間で撮影を終えたという撮影秘話について、主演の小澤さんは「まさに“短期集中映画”。短い期間の中でどう二つの役を演じ分けるのかをとても考えました」竹葉監督は「初の長編映画となるといろいろ盛り込みたいという欲が出てくるが、時間との関係で丁度良くその欲が抑えられた」と話しました。
会場へ竹葉監督と小澤さんへの質問を募ったところ、我先にと手を挙げる熱いファンの方々が。中には、「さまよう小指」を観るために東京や大阪にも足を運ばれたという方も。竹葉監督は「本当にありがとうございます!嬉しい!下の名前を教えていただけますか?」ととても感激されたご様子でした。
竹葉監督は「作品を製作するにあたって、(広島国際映画祭代表の)部谷さんからもアドバイスをもらった。広島国際映画祭での出会いや経験は、新しい映画の発展につながっています」と語りました。「来年も“おかえり”が聞きたい」という竹葉監督の言葉でトークショーは幕を引きました。
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