11月16日朝9時から、片渕須直監督のトークショーが行われました。
監督の来場前から、大勢の人で賑わいをみせました。映画祭唯一のアニメーション映画。きっと、このトークショーを待ち望んできた方も多かったと思います。
監督の来場から、さっそくトークが始まりました。「今はまだ制作段階のこのアニメーション映画は、漫画家の、こうの史代さんの作品『この世界の片隅に』を原作にしています」。監督は、戦争中の広島の江波を舞台にした、こうのさんの漫画のストーリーと描写の技法の説明を、初心者にも分かりやすく、また興味深く話されました。
監督はお話の中で、アメリカでこの映画の説明会をしたと言われました。そこでは、過去の日本とアメリカの戦争、そしてその当事者ではない私たち。たくさんの質問がでたと言います。
「昨日、ロケハン(撮影場所の現地調査)で広島県呉市に行きました」。アニメーションにしたい広島の風景。山々。当時あったと思われる町並みの様子・生活の様子。創造を膨らませながら歩いたそうです。
来場者からの質問もたくさんでました。昨日の呉でのロケハンでの苦労話をされる方もおりました。
「創造したことで世界を描くのがアニメーションの力」。片淵須直さんは、アニメーションの可能性を無限に拡げ、広島に愛情を注いでくれる映画を作成しています。公開日まで待ちきれない思いを胸に抱きながら、本日のトークディスカッションは暖かい拍手で締めくくられました。
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