11月15日、20時からフランス映画「Ashes/灰」の上映、上映後来日されたメラニー・パヴィ監督から、お話をいただきました。このドキュメンタリー映画「Ashes/灰」は、オランダの映画祭、フランスの映画祭、スウェーデンの映画祭にも出展され、フランスの映画祭ではグランプリを受賞するなど注目を浴びている作品です。
中国放送(RCC)吉田 幸アナウンサーとのトークセッションに、大入りの会場からも熱い視線が注がれます。
日本人女性の心を描写し、日本をめぐる旅を描くフランス映画と聞くと、とても珍しい気がしますが、「私が、このドキュメンタリーを作ったのは、出演者の人間性に魅了されてしまったからです。」と監督がきっかけを語ります。
映画の後の余韻に包まれているせいか、来場者の多くに無言のうなずきが見受けられます。 パーソナリティーもまた、その一人。来場者の気持ちを代弁するかのように、質問は続きます。 「日本人女性としてのアイデンティティや家族との絆、時とした大胆さに惹かれるのです」。監督が魅了された人間性の描写は、映画からも言葉からも伝わってきます。
吉田アナウンサーから、監督の今後の活動について聞かれると「今、インド南部に進出する日本企業の支社や工場を多く建設し、そこに25,000人が暮らす日本人居住区も併設する計画があります。そこに移っていく人々のドキュメンタリーをつくりたいのです」と、日本人のアイデンティティ・家族の絆に絶えず魅了される監督ならではのテーマを考察されているようです。
監督のつくる、人々の生活や思いに焦点をあてたドキュメンタリーは、今後も私たちに新しい感性を運んでくれることでしょう。 今回、映画出演者のご家族の方が会場にお越しになられ、当時を振り返りながら映画のシーンにまつわる裏話を話され、会場は暖かいムードに包まれながら終了の時刻を迎えました。
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