広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

2015.11.21 Sat. - 23 Mon.メイン会場:NTTクレドホール

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2014/11/15

11月15日(土)の12:00~脚本家の加藤正人(かとうまさと)さんと水田伸生(みずたのぶお)監督による「プレミアトーク」が行われました。

11月15日(土)の12:00から、脚本家の加藤正人(かとうまさと)さんと水田伸生(みずたのぶお)監督による「プレミアトーク」が行われました。進行は、シネマ・エッセイストの鈴木由貴子さんです。

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 拍手で迎えられたお二人ですが、水田監督が突然「あっ!」と声を上げられ、「どうされました?」と加藤さん。それに対して水田監督が「(観客席の)真ん中に上司が座っている。大変なことになりましたよ、先生」と返され、ご入場早々会場の笑いを誘われ、その後も和やかな雰囲気のままトークが始まりました。

 加藤さんと水田監督は、ともにコンペティション部門の本選審査員を務めていただいていますが、広島国際映画祭ではじめて対面したということでした。お互いについて、「先生と違って、僕はふざけた作品ばかり作っていますからね」と水田監督が話すと、加藤さんも「(水田監督の作品には)僕には書けない痛快なおもしろさがある。こういうのが書けたらおもしろいだろうなと思いますよ」と返し、「これを機にどうぞよろしくお願いします」と笑い合う姿がとても印象的でした。

 トークの内容は、映画における脚本の役割や映画とテレビドラマの違い、男性の作り手と女性の作り手の違いから脚本を書きたい人へのアドバイスまで、実に様々な話題に会話がおよび、非常にエキサイティングな一時間となりました。

加藤さん

 

 後半の質疑応答の時間には、会場から水田監督へ「監督の作品はほとんど拝見しています。監督は子役の引き出し方が非常に上手く、子役をきちんと演技者として扱われているとお見受けしますが、演技指導などはどのようにされているのですか?」との質問があり、「そんなところまで見て下さっているのですね!」と、水田監督が自ら質問者に握手を求める場面もありました。水田監督は、「僕の演技指導がどうということではないんです」と前置きした後、「子役は基本的にオーディションで選ぶのですが、その際にスタッフにも伝えて心がけていることがあります。それは、『幼い彼らの人生に傷やマイナス要因を残すようなことは絶対にあってはいけない』ということです。その意識共有がしっかりできていれば、撮影の際にもその気持ちは皆の中に残ります。あとは、一人のおじさんの熱い気持ちがきちんと伝われば、子どもは動いてくれます」と話しました。観客は深く頷きながら、監督の話に聞き入っていました。

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 最後に、トークの中で脚本を書きたい人へのアドバイスなどをお話いただいた加藤さんからは、「シナリオのワークショップ、希望があればやりますよ!」とのお言葉をいただきました。部谷京子代表が「じゃあ、来年ぜひ!予約ね!」と返され、「このワークショップから脚本家が生まれて、作品を撮って、またこの映画祭に持ち帰ってきてほしいですね。里帰りのように」と笑顔で語られました。  タイムリミットがきてしまい名残惜しくも終了となりましたが、穏やかながらも非常に充実したふたりのトークに、あたたかい拍手が送られました。

 

 

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