広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2021/11/19

「広島国際映画祭はホームなので」と藤井監督は嬉しそうに微笑んだ

11月19日(金)11:00から、NTTクレドホール第二会場で、藤井道人監督のティーチインが開かれました。司会はフリーパーソナリティーの木村ミチタさん。会場は多くのファンで大盛況。「初めて人前でトークをしたのが、前身のダマー映画祭でした。ここは僕にとってのホームです」とちょっと照れながら登場した監督に、多くの拍手が起きました。

トークショーでは監督の過去から現在までが面白おかしく語られ、賞には無縁だった監督が「初めて表彰されたのがこの映画祭で、それが自信となって今がある」と、広島のファンを喜ばせました。どのような時にインスピレーションを得るのかとの問いには、「あえて努力して取り入れようとしても頭に入るものではない。何気ない散歩などで無意識に見聞きしたものが、後に(インスピレーションの)種になる気がする」と回答しました。

放送中のテレビドラマに関しては、テレビは映画より撮影時間が少ないので、即断を要求されます。映画の現場でもその経験が生かされると回答しました。監督と脚本家の違いはどんなところ?と聞かれて、「根本のところは同じだけど、使う感情が違う」と、いくつかの例を出しながら説明されました。キャスティングについては、基本はオーディションで決める。「オーディションで落ちても、記憶に残る人は小さな役で使うこともある」と人情派の一面も見せました。

「社会派の作品ばかりで堅物かと思われていますが、来年公開される『余命10年』を観たらわかると思うけど、僕、本当は恋愛系です」と会場を笑わせた後、「広島でぜひ作品を取って欲しい」というファンからの要望に快諾してティーチインは終わりました。

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