黒崎 博
1969年生まれ、岡山県出身。92年にNHKに入局。
2010年、ドラマ「火の魚」の演出により平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞放送部門、第36回放送文化基金賞演出賞、および東京ドラマアウォード2010演出賞を受賞。主な映画作品は『冬の日』(11)、『セカンドバージン』。『神の火』(Prometheus' Fire)でサンダンス・インスティテュート/NHK賞2015にてスペシャル・メンション賞(特別賞)を受賞。「太陽の子」(GIFT OF FIRE)と改題し、2020年にパイロット版とも言うべきテレビドラマが放映される。主な作品にNHK連続テレビ小説「ひよっこ」、「帽子」(08)、「火の魚」(09)、「チェイス〜国税査察官〜」(10)、「メイドインジャパン」(13)、「警察庁長官狙撃事件」(18)、現在放送中のNHK大河ドラマ「青天を衝け」(21)などがある。
川瀬美香
2006年に映画製作を行う会社を設立し、2011年に京都に江戸時代から続く染司よしおかの5代目吉岡幸雄氏を撮った映画「紫」、2015年には沖縄の読谷村にある北窯の松田米司親方を撮った映画「あめつちの日々」を監督しました。 また、2020年より短編映像を製作しながら、WEB「手鑑」(TEKAGAMI)として(一部)有料配信を行う。 https://umum.me/
沖 正人
広島県江田島市出身。コーエンジ・ブラザーズ(共同監督)として活動、初監督作品となる短編映画『Bourbon Talk』が国内外の映画祭で受賞、渋谷ユーロスペースでオムニバス映画として公開。二作目の初長編映画『お口の濃い人』が、第 24 回函館港イルミナシオン映画祭にて全 24 作品の中から観客の投票で決まるオーディエンス・アワードを受賞。昨年、撮影の短編映画『ある役者達の風景』が、NHK【おはよう日本】や週刊新潮などで特集され話題となり、同長編作品を制作。
鈴木太一
早稲田大学卒業後、ENBU ゼミナール映像コラボレートコースにて映画を学ぶ。卒業後、映画監督篠原哲雄に師事。「くそガキの告白」(2012)で劇場映画デビュー。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で四冠受賞。以降、テレビドラマ、WEB ドラマの監督、脚本を中心に活動。作品群に、テレビドラマ「みんな!エスパーだよ!」(2013)、「PANIC IN」(2015)、「豆腐プロレス」(脚本のみ 2017)、ショートフィルム「もぎりさん session2」(2019)など。
中村公彦
俳優として映画・V シネマに多数出演後、函館港イルミナシオン映画祭第 14 回シナリオ大賞で、脚本『指先に咲いた花』が準グランプリを受賞。以降は監督・脚本に比重を移す。長編『スモーキング・エイリアンズ』『恋のプロトタイプ』『EIKEN BOOGIE ~涙のリターンマッチ~』(監督・脚本)『101 回目のベッド・イン』(監督・MOOSIC LAB 2015 審査員特別賞)『2085 年、恋愛消滅。』(脚本・第 8 回ラブストーリー映画祭特別賞)『私だってするんです 1・2』(脚本)オムニバス『おっさんずぶるーす』(監督・プロデューサー)『AKB ShortShorts Project 9 つの窓』(2 本監督)
濱口竜介
1978年神奈川県生まれ。08年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスに出品され高い評価を得る。その後も東日本大震災の被害者へのインタヴューから成る『なみのおと』『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(11~13/共同監督:酒井耕)、4時間を超える長編『親密さ』(12)等を監督。15年、演技未経験の女性4人を主演に起用した5時間17分の長編『ハッピーアワー』が、ロカルノ、ナント、シンガポールほか国際映画祭で主要賞を受賞。さらには、商業映画デビュー作にしてカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された『寝ても覚めても』(18)、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員大賞)受賞という快挙を成し遂げた短編集『偶然と想像』(21)、脚本を手掛けた黒沢清監督作『スパイの妻〈劇場版〉』(20)がヴェネチア国際映画祭銀獅子賞に輝くなど、これまで国際的な舞台でその名を轟かせてきた。商業長編映画2作目となる『ドライブ・マイ・カー』(21)は、日本映画として史上初となるカンヌ国際映画祭脚本賞受賞ほか全4冠の快挙を果たした。
白石和彌
1974年生まれ。北海道出身。若松孝二監督に師事し、行定勲、犬童一心監督などの作品に参加。10年『ロストパラダイス・イン・トーキョー』で長編デビュー。13年の『凶悪』で第37回日本アカデミー賞優秀監督賞&優秀脚本賞、新藤兼人賞などを獲得し、一躍脚光を浴びる。『日本で一番悪い奴ら』(16)は、第15回ニューヨーク・アジア映画祭のオープニング作品に選出された。18年『サニー/32』『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』の3作品で第61回ブルーリボン賞監督賞、日刊スポーツ映画大賞監督賞を受賞。19年『麻雀放浪記2020』『凪待ち』『ひとよ』で第93回キネマ旬報ベスト・テン日本映画監督賞や第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞などを受賞。
石井裕也
1983年生まれ、埼玉県出身。大阪芸術大学の卒業制作『剥き出しにっぽん』(05)でPFFアワードグランプリを受賞。24歳でアジア・フィルム・アワード第1回エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞を受賞。ロッテルダム国際映画祭や香港国際映画祭では自主映画4本の特集上映が組まれ大きな注目を集めた。商業映画デビューとなった『川の底からこんにちは』(10)がベルリン国際映画祭に正式招待され、モントリオール・ファンタジア映画祭で最優秀作品賞、ブルーリボン監督賞を史上最年少で受賞した。2013年の『舟を編む』では第37回日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞、また米アカデミー賞の外国語映画賞の日本代表に史上最年少で選出される。2014年、『バンクーバーの朝日』(14)では第33回バンクーバー国際映画祭にて観客賞を受賞した。2017年には、詩人・最果タヒの詩集から物語を生み出し、映画化した『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』を発表し、第67回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品される。その後、第9回TAMA映画賞にて最優秀作品賞の受賞を皮切りに、第39回ヨコハマ映画祭、第32回高崎映画祭、第30回日刊スポーツ映画大賞など多くの映画賞で作品賞や監督賞を受賞し、第91回キネマ旬報ベストテンでは、日本映画ベスト・テン第1位を獲得するなど国内の映画賞を席巻した。また、第12回アジア・フィルム・アワードで監督賞を受賞するなど国外でも高い評価を得た。近年の『生きちゃった』(20)、『茜色に焼かれる』(5月21日公開)、本作『アジアの天使』の3作品は、現在の社会を映し出しつつ、〈夫婦、母子、家族〉といった言葉では説明しきれない人と人の繋がりの深さを突き詰め、自身にとって原点回帰であり新境地となる作品となっている。
藤井道人
1986年生まれ。日本大学芸術学部映画学科在学中から映画制作に関わり、14年に伊坂幸太郎原作の映画『オー! ファーザー』で長編デビューを果たす。『幻肢』(14)にて第9回アジア青少年映画祭最優秀脚本賞を受賞。現在は映画監督、脚本家、プロデューサーとして、映画、ドラマ、MV、CMなど幅広い分野で活躍。主な映画監督作には『7s』(15)、『光と血』(17)、『悪魔』、『青の帰り道』(18)、『デイアンドナイト』(19)などがある。
綾野 剛
1982年生まれ。岐阜県出身。03年に俳優デビューし、NHK連続テレビ小説「カーネーション」(11)でヒロインの恋の相手役を演じて脚光を浴びる。その後は出演作・主演作が途切れることなく快進撃が続き、主演作『そこのみにて光輝く』(14)では第88回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞など数多くの賞を受賞。『日本で一番悪い奴ら』(16)で第40回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』(19)で第43回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。 主な出演作に『シャニダールの花』(13)、『新宿スワン』シリーズ(15・17)、『ピースオブケイク』(15)、『怒り』(16)、『64‐ロクヨン‐』前・後編(16)、『パンク侍、斬られて候』(18)、『楽園』(19)、『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』(19)、『影裏』(20)、『ヤクザと家族 The Family』(21)、『ホムンクルス』(21)など。
マルセロ・トバル
脚本、監督、プロデューサー、また俳優としても活躍。初長編作品「海抜2000m」はモレリア国際映画祭2008でプレミア上映。続く「ホッキョクグマ」も同映画祭2017でプレミア上映され、メキシコ長編部門で受賞を果たす。広島国際映画祭2017に上映したメキシコ映画「ブルー・イヤーズ」にも劇場主として出演している。
三木孝浩
1974年8月29日生まれ。徳島県出身。2010年、映画『ソラニン』で長編監督デビュー。以降の長編作品として『陽だまりの彼女』(2013)、『ホットロード』(2014)、『アオハライド』(2014)、『くちびるに歌を』(2015)、『青空エール』(2016)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016)、『先生! 、、、好きになってもいいですか?』(2017)、『坂道のアポロン』(2018)、『フォルトゥナの瞳』(2019)、『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020)、『きみの瞳が問いかけている』(2020)、『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(2021)などがあり、最新作『TANG タング』が2022年夏公開予定。
上田慎一郎
1984年生まれ、滋賀県出身。中学生の頃から自主映画を撮りはじめ、高校卒業後も独学で映画を学ぶ。2009年、映画製作団体PANPOKOPINA(パンポコピーナ)を結成。 『お米とおっぱい。』『恋する小説家』『テイク8』等8本の映画を監督し、国内外の映画祭で20のグランプリを含む46冠を獲得する。
2017年、初の劇場用長編『カメラを止めるな!』が2館から350館へ拡大する異例の大ヒットを記録。
三人共同監督作の『イソップの思うツボ』が2019年8月に公開、そして劇場用長編第二弾となる『スペシャルアクターズ』が同年10月に公開。
2020年5月、監督・スタッフ・キャストが対面せず“完全リモート”で制作する作品『カメラを止めるな!リモート大作戦』をYouTubeにて無料公開。
同年9月、新作映画『ポプラン』製作開始。2021年7月には妻のふくだみゆきと共同で監督・脚本を務めた『100日間生きたワニ』が公開。
三島有紀子
18歳からインディーズ映画を撮り始め、大学卒業後NHKに入局。「NHKスペシャル」「ETV特集」、震災特集など市井の人々を追う人間ドキュメンタリーを数多く企画・監督。03年に劇映画を撮るために独立し、東映京都撮影所などでフリーの助監督として活動、NYでHBスタジオ講師陣のサマーワークショップを受ける。監督作『幼な子われらに生まれ/ Dear Etranger』(17 年)で、第 41回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞、第 41 回山路ふみ子賞作品賞、第42 回報知映画賞では監督賞などを多数受賞。他の代表作として『しあわせのパン/ Bread of Happiness』(2012)、『繕い裁つ人/ A Stich of Life』(2015)、『少女/ Night's Tightrope』(2016)『Red/Shape of Red』(2020)など。ドキュメンタリー作品から劇映画まで一貫して、永続的な日常の中の人間にある軋みを描きつつも、最後には小さな"魂の救済"を描くことを信条としている。スタイルとしては、研ぎ澄まされた演出に下支えされた美しい映像作りに定評があり、一見すると柔らかい作風の初期作品から、ハードな演出が露出する近作まで、演出の姿勢は変わらない。
イ・ヨンジュ
1970年生まれ。延世大学の建築学科で学び、10年間建築士として働いた後、映画の世界に転向。ポン・ジュノ監督の「『殺人の追憶」』(2003年)の演出部スタッフとして現場の経験を積み、その後、映画「『不信地獄」』(2009年)で監督デビューを果たす。その後長年温めてきたシナリオである「『建築学概論」』を2012年映画化し、”初恋シンドローム“を巻き起こすほどの大ヒットとなった。本作が3作目の脚本・監督作となる。
アンゲリキ・アントニウ
アテネ生まれ。建築を学びギリシアで学位取得。ベルリンのドイツ映画テレビアカデミーで演出を学ぶ。脚本家、監督、プロデューサーとしてベルリンとアテネを行き来しながら、映画大学での演出の指導や国際映画祭の審査員を務めるなど幅広く活躍。
監督作品は世界各地の映画祭で上映され、配給されている。中でも「EDUART」(2007)は世界の50以上の映画祭で上映されヨーロッパ映画賞に選ばれるとともに、アカデミー賞のギリシア代表作品にも選定された。
ツァオ・シーハン
台北国立芸術大学で映画製作を学び、2016年、台北金馬映画祭フィルム・アカデミーに参加。テレビドラマ「He is Dog, In My House(2012)」は台湾の放送文化賞である金鐘奨で最優秀脚本賞にノミネートされた。短編映画「A Dream Of Spring(2017)」最新の短編映画「ネコとハエ(2020)」は、どちらもフランスのクレルモンフェラン国際短編映画祭の国際コンペティションに選ばれている。
グオ・シャン・シング
映画と舞台の両方で脚本家、監督また俳優として活躍。ベルリナーレ・タレンツに参加し、ニューヨーク大学大学院映画プログラムを卒業。主な作品に、フランスのクレルモンフェラン国際短編映画祭のコンペティションに選出された「Kong Peh Tshat : How I Learned to Tell a Lie (2012)」、また数々の映画祭で上映された「Only Meal of the Day(2010)がある。
アナスタシア・ファリレイエヴァ
監督、アニメーター、VJアーティスト。キエフ映画・放送大学でウクライナのパペットの巨匠Okeh Pedanのコースを受講しながら、同氏からストップ・モーション・アニメーションを学ぶ(2016-2020)。2018年からバンド・ピアノボーイの活動にVJアーティストおよびアニメーターとして参加。初の短編アニメーション作品「Until It Turns Black」(2019)は多くの映画祭で上映され、受賞を重ねるとともにウクライナ映画批評家賞の短編アニメーション部門にノミネートされた。本作もすでに多くの映画祭で上映されている。
ナターリャ・ベロワ
ロシア生まれ。本作品が監督デビューとなる。
木下順介
1965年10月12日生まれ。
日本で数々のテレビドラマ、映画に出演し、2007年に初監督作品「マスカケ線」を撮影。2010年からモスクワに渡り、全ロシア映画大学編集専攻科で監督としての編集技法を学ぶ。
ロシアのみならず旧ソ連圏、ヨーロッパなどの作品に役者として多数出演。監督としてはクリップ、ドキュメンタリー映画、ドラマ等、旺盛に作品作りに取り組んでいる。
国際映画祭にも審査員、ゲストとして多数招かれている。
フィルモグラフィ
http://junsukekinoshita.com/filmography/filmography-japanese/
森井勇佑
1985年兵庫県生まれ。日本映画大学映像学科を卒業後、映画学校の講師だった長崎俊一監督の『西の魔女が死んだ』(08)で、演出部として映画業界に入る。
以降、主に大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務め、本作で監督デビュー。
宮川博至
広島県出身。2004年より演出を始める。
これまでにCMディレクターとしてACCブロンズ、ONE SHOW Meritなどを受賞。
2015年 短編映画「あの夏、やさしい風」
2018年 中編映画「テロルンとルンルン」
2021年 「(仮)飛べない風船」(2022年公開予定)
片渕須直
1960年生まれ。監督作アニメーション映画は『アリーテ姫』(01)『マイマイ新子と千年の魔法』(09)、『この世界の片隅に』(16)、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(19)。2021年公開の実写映画『由宇子の天秤』(春本雄二郎監督)のプロデューサーを勤める。現在、平安時代を舞台にした新作アニメーション映画を準備中。日本大学芸術学部特任教授。