広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2021/11/20

白石和彌監督 ティーチイン

11月20日(日)16:30から『孤狼の血 LEVEL2』の白石和彌監督によるティーチインが開催されました。

広島を舞台にした映画ながら、シリーズ1作目の『孤狼の血』(2018)では撮影のため広島国際映画祭(HIFF)で上映されず、白石監督は今回が初めてのHIFFへの参加となりました。普段、アウトローの映画を撮っている監督とは思えないようなユーモアで笑いを誘い、会場は時間が経つのを忘れるほど盛り上がりました。

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小さい頃どんな子供だったかという聞き手の質問に監督は、活発でスポーツや読書など、色んなものに興味を持っていたと答えていました。映画に触れたきっかけは、祖父が営んでいた食堂で「店がバス停の近くだったため、映画関係者がポスターを張りに来ていました。そのお返しとして映画のチケットを大体2枚もらい、長男である自分が祖母や叔母に連れられて色々な映画を見ていました」と懐かしげに当時のエピソードを話してくれました。

映画の裏側が分かるコラムを読むのが好きで、映画業界に興味を持ったという監督。「コラムは楽しくて読んでいました。(撮影現場では)毎日お祭りをやっているっぽいぞ!と思っていて、実際にそうでした」と楽しそうに話しました。若松孝二監督や大島渚監督などのエピソードを引き合いに出しながら「人と違った考えを持っている人がなるもので自分には(映画監督は)難しいと思っていたけど、助監督を10年ほどやっている中で(助監督をしていた作品の監督より)絶対俺のアイデアの方がいい映画になったと思うことが増えてきたんですよね。それで自分で一本撮ってみようと」と、映画監督になることを決断したと語りました。

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 「監督にとって映画とは?」と聞かれた監督は、始め「現在は仕事です」と即答したものの「常に面白いものを作りたいと考えています。その中にお客さんの喉の奥に小骨が引っかかるようなものを作れれば」と語り、最後に言い直すように「自分にとって(映画は)人生です」と強調した監督に、会場から大きな拍手が巻き起こりました。

主人公・日岡役の松坂桃李が痰を吐くシーンについて参加者から聞かれると、監督の中で「ヒーローには痰を吐かせるというルールがある」ということも明かしてくれました。

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