広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2022/11/17

ひろしまアニメーションシーズン2022 傑作選&H-AIR(レジデンス)特集

2022年、新しくリニューアルされたアニメーション映画祭『ひろしまアニメーションシーズン2022』のコンペティション 部門で受賞した作品を厳選して上映!
広島国際映画祭とひろしまアニメーションシーズンによる、広島を代表する2つの映画祭のコラボレーションプログラムです。
また、ひろしまアニメーションシーズンのプログラム『アーティストインレジデンス』で世界中のアーティスト・アニメーション関係者から選ばれた2名のアーティストが半年間、広島市内に滞在し、制作と地元民との交流のお話をするトークショーと作品上映もございます。


【上映作品】

三井不動産リアルティ中国 Presents
ひろしまアニメーションシーズン2022 コンペティション 受賞作品

■ワールド・コンペティション:物語の冒険
カテゴリ賞・観客賞・グランプリ
『ダーウィンの手記』
監督:ジョルジュ・シュヴィッツゲーベル
(スイス/9分)


<あらすじ>
英国化した3人の原住民の祖国への帰還、あるいは彼らを破滅させる現代社会との出会いの始まり。




■ワールド・コンペティション:寓話の現在
観客賞
『皮膜』
監督:ジョアシャン・エリセ
(フランス/15分)


<あらすじ>
沼の真ん中に迷い込んだ古い建物には、片足が結合したシャム双生児の奇妙な女性、スキンドとパフィーが住んでいる。ある夜、フレイドは妹の肉が自分の体を覆うという恐ろしい悪夢にうなされる。生き残るために、スキンドは彼女のシャムを殺害する。解放され、一人暮らしを始めた彼女だが、夜な夜な奇妙な音に悩まされるようになる。パフィーが彼女を苦しめるために戻ってくるのだ。




■ワールド・コンペティション:こどもたちのために
審査員個人賞:宮嶋龍太郎 賞
『自然なお話』
監督:マルセル・バレリ
(スイス/5分)


<あらすじ>
自然界では、カップルはオスとメスである…というわけでもありません!メスとメス、あるいはオスとオスのカップルもいます。知らないかもしれませんが、同性愛は人間だけの話ではないのです。




■ワールド・コンペティション:光の詩
観客賞
『群体(ズーン)』
監督:ヨナタン・シュヴェンク
(ドイツ/4分)


<あらすじ>
夜の森の暗い沼地で、光り輝くアホロートルの群れが、互いの手足をくっつけ合い、かじり合いながら発情している。やがて、もっと大きな二本足の森の住人が、欲望にまみれた一団に遭遇し、小さな光る生き物の一匹を食べようと手を伸ばしてきた。そして、ふくよかな仲間も加わり、宴会が始まった。夜がゆっくりと明けていく中、枝の上の方では陽気なゲームが始まっている。




■ワールド・コンペティション:社会への眼差し
審査員個人賞:藤岡朝子 賞
『おなかに感じるあの感覚』
監督:マルコ・ジェシカ
(クロアチア/13分)


<あらすじ>
男性から女性への性別移行中、マティアは異性愛者の男性とのあいだに真なる親密な関係を築くことに苦悩している。




■環太平洋・アジアコンペティション
謝文明賞
『獣』
監督:ヒューゴ・コバルビアス
(チリ/15分)


<あらすじ>
実在の事件をモチーフにした『獣』は、軍事独裁政権下のチリで秘密警察の捜査官の人生に入り込む。愛犬との関係、身体、恐怖と苛立ちが、彼女の心と国の不気味な亀裂をあらわにする。




H-AIR(レジデンス)特集

■ナタ・メトルーク作品

『awkward』
(アメリカ/4分)


<あらすじ>
日常生活にある気まずい瞬間




『reguler』
(アメリカ/5分)


<あらすじ>
この物語は、フォントを主役とするグラフィックデザインの世界を舞台としている。彼らはその特性に従って環境と相互作用する。ボールドはすべてを太くし、イタリックはものを傾け、等幅はオブジェクトの幅を均等にする、等々。フォントたちは庭造りを担当することになり、5人のボクシングの魔法使いたちがさっそく飛び入り参加して、仕事ぶりを点検している。ネガティブスペースの嵐がすべてを洗い流してしまうが、レギュラーがやってきて庭を修復してくれる。




■マフブーベフ・カライ作品

『Japanese Words』
(イラン/1分10秒)


<あらすじ>
日本語への興味から、このような作品を制作しました。日本語には、文学や美学という全く新しい意味をとらえる、独特の視覚能力があります。日本語の隣にさまざまな国の言葉を並べれば、なおさらです。この形式的な対話は、アニメーションの中の文学の存在を扱う新しい形となる意味を生み出すでしょう。私は、日本文学、特に「俳句」の形式的な研究を、独立した存在感のある映像という形で演出できるまで続けるつもりです。




『sink』
(イラン/3分30秒)


<あらすじ>
愛と死を象徴する物語。シンク内の2つのカップから、コーヒーの残滓の形をした男女が出てくる。彼らは水と混ざり合う過程でシンクの穴に落ちていく・・・




『The Fourth wall』
(イラン/10分)


<あらすじ>
家や家族、人間関係、欲望、願い、台所には全てが集まっている。吃音症の少年は、一人そこで空想にふける。


【上映日程】
ひろしまアニメーションシーズン2022
傑作選&H-AIR(レジデンス)特集

11月19日(土)18:00~@横川シネマ

※やむを得ない事情により、上映作品・出演者がキャンセル・変更になる場合があります



アニメーション監督:ナタ・メトルーク Nata Metluk
1982年、ウクライナ生まれ。バンクーバー・フィルム・スクールでクラシック・アニメーションを学び、エストニア芸術アカデミーで芸術修士号を取得、Priit Parn監督のもと映像演出を学ぶ。 現在はサンフランシスコを拠点に、GIFや短編アニメーションの制作を中心に、コマーシャルや個人的なプロジェクトに取り組んでいる。デジタル手描きの技法で、視覚的に大胆で、キャラクター重視の作品を制作している。不条理とありふれたものの異化をベースにした作品を制作。作品は、主要なアニメーションフェスティバルで評価され、数々の賞を受賞している。


アニメーション監督:マフブーベフ・カライ Mahboobeh KALAEE
1992年、イラン生まれ。2015年テヘラン美術大学工業デザイン科卒業。2020年、テヘラン芸術大学(映画・演劇学部)アニメーション監督学修士課程終了。2Dアニメーター、作家、イラストレーター、グラフィックデザイナー、実験アニメ・短編アニメのディレクター。 プロとして初の映画『The Fourth Wall(第四の壁)』の成功により、特殊なミクストメディアの技法に専念し、実験的な映画の形式や物語の構造を研究しつづけようと志すことになった。関心のある手法は、現実世界の素材をアニメーションの素材として用いることで、エッセイ映画や創造的なアニメーション・ドキュメンタリーを制作すること。その目標は、現実と空想の間の曖昧な境界線に立つ世界を創り出すこと。

アニメーション監督、フェスティバルディレクター:宮崎しずか MIYAZAKI Shizuka
1992年、イラン生まれ。2015年テヘラン美術大学工業デザイン科卒業。2020年、テヘラン芸術大学(映画・演劇学部)アニメーション監督学修士課程終了。2Dアニメーター、作家、イラストレーター、グラフィックデザイナー、実験アニメ・短編アニメのディレクター。 プロとして初の映画『The Fourth Wall(第四の壁)』の成功により、特殊なミクストメディアの技法に専念し、実験的な映画の形式や物語の構造を研究しつづけようと志すことになった。関心のある手法は、現実世界の素材をアニメーションの素材として用いることで、エッセイ映画や創造的なアニメーション・ドキュメンタリーを制作すること。その目標は、現実と空想の間の曖昧な境界線に立つ世界を創り出すこと。広島市在住。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了し、現在、比治山大学短期大学部美術科で教鞭をとっている。ピクシレーションというアニメーション表現技法で撮影した「キドモモドキ」(2013)はファントーシュ国際アニメーション映画祭(2020)ほかで上映されている。日本アニメーション協会会員。


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