広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2021/11/7

石井裕也監督が韓国を舞台に撮った最新作『アジアの天使』

昨年、広島国際映画祭に初参加された際「次回作はオール韓国ロケで「新しい家族の形」を描く作品」と語ってくれていた石井裕也監督の『アジアの天使』を上映します。
『アジアの天使』は95%以上のスタッフ・キャストが韓国チーム、オール韓国ロケで挑んだ、石井裕也監督の最新作です。

石井裕也監督が登場する上映後トークショーもご期待ください。

Ⓒ2021 The Asian Angel Film Partners

 

<あらすじ>
8歳のひとり息子の学(佐藤凌)を持つ小説家の青木剛(池松壮亮)は、病気で妻を亡くし、疎遠になっていた兄(オダギリジョー)が住むソウルへ渡った。ほとんど韓国語も話せない中、自由奔放な兄の言うがまま怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。
元・人気アイドルのソル(チェ・ヒソ)は、自分の歌いたい歌を歌えずに悩んでいたが、亡くなった父母の代わりに、兄・ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹・ポム(キム・イェウン)を養うため、細々と芸能活動を続けていた。
しかし、その時彼らはまだ知らない。事業に失敗した青木と兄、学たちと、資本主義社会に弾かれたソルと兄、妹たち──どん底に落ちた日本と韓国の2つの家族が共に運命を歩む時、ある“奇跡”を目の当たりにすることを・・・

 

キャスト:池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー、キム・ミンジェ、キム・イエゥン、佐藤凌

エグゼクティブプロデューサー:飯田雅裕
プロデューサー:永井拓郎、パク・ジョンボム、オ・ジユン
音楽:パク・イニョン
撮影監督:キム・ジョンソン

 

【上映日程】
『アジアの天使』The Asian Angel(2021年/日本/128分)
11月19日(金)14:00~@NTTクレドホール

※やむを得ない事情により、上映作品・出演者がキャンセル・変更になる場合があります

 

 

監督:石井裕也 ISHII Yuya
1983年生まれ、埼玉県出身。大阪芸術大学の卒業制作『剥き出しにっぽん』(05)でPFFアワードグランプリを受賞。24歳でアジア・フィルム・アワード第1回エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞を受賞。ロッテルダム国際映画祭や香港国際映画祭では自主映画4本の特集上映が組まれ大きな注目を集めた。商業映画デビューとなった『川の底からこんにちは』(10)がベルリン国際映画祭に正式招待され、モントリオール・ファンタジア映画祭で最優秀作品賞、ブルーリボン監督賞を史上最年少で受賞した。2013年の『舟を編む』では第37回日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞、また米アカデミー賞の外国語映画賞の日本代表に史上最年少で選出される。2014年、『バンクーバーの朝日』(14)では第33回バンクーバー国際映画祭にて観客賞を受賞した。2017年には、詩人・最果タヒの詩集から物語を生み出し、映画化した『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』を発表し、第67回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品される。その後、第9回TAMA映画賞にて最優秀作品賞の受賞を皮切りに、第39回ヨコハマ映画祭、第32回高崎映画祭、第30回日刊スポーツ映画大賞など多くの映画賞で作品賞や監督賞を受賞し、第91回キネマ旬報ベストテンでは、日本映画ベスト・テン第1位を獲得するなど国内の映画賞を席巻した。また、第12回アジア・フィルム・アワードで監督賞を受賞するなど国外でも高い評価を得た。近年の『生きちゃった』(20)、『茜色に焼かれる』(5月21日公開)、本作『アジアの天使』の3作品は、現在の社会を映し出しつつ、〈夫婦、母子、家族〉といった言葉では説明しきれない人と人の繋がりの深さを突き詰め、自身にとって原点回帰であり新境地となる作品となっている。

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