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例年海外ゲストを招いて実施していた国際短編コンペティションですが、新型コロナの影響によりゲストを招聘できないため、今年も断念することになってしまいました。
広島国際映画祭で海外の映画を見ていただく機会の一つとして、今年は4つの短編作品を集めた「短編ショーケース」をプログラムしました。
作品上映後には、各映画の監督、俳優:木下順介さん(『私はいつも手袋を忘れるの』出演)による事前収録のトークショーがありますので、合わせてお楽しみください。
■短編ショーケース 上映作品
制作地域:台湾|『猫とハエ』“Neko and Flies”
(2020年/台湾/25分25秒)
ⒸLife Scenery Films
<あらすじ>
船の警備員は船さえ無事であればトラブルには目をつむる。しかし、心優しいチュアンは、知的障害のある売春婦ネコを老朽化した船にかくまい、海外からの出稼ぎ漁師のいざこざにも巻き込まれる。そんな中、船主は老朽化した船を売却しようとする―。
キャスト:クレス・チュアン、ヴィッチ・パン
プロデューサー:スタートル・チェン
脚本:ツァオ・シーハン
監督:ツァオ・シーハン
監督:ツァオ・シーハン TSAO Shih Han
台北国立芸術大学で映画製作を学び、2016年、台北金馬映画祭フィルム・アカデミーに参加。テレビドラマ「He is Dog, In My House(2012)」は台湾の放送文化賞である金鐘奨で最優秀脚本賞にノミネートされた。短編映画「A Dream Of Spring(2017)」最新の短編映画「ネコとハエ(2020)」は、どちらもフランスのクレルモンフェラン国際短編映画祭の国際コンペティションに選ばれている。
制作地域:台湾|『スウィンギン』“Swingin'”
(2020年/台湾/23分16秒)
Photo by 小川先生; copyright by Just Film Creative Co., Ltd.
<あらすじ>
父親がゲイであることから、学校でいじめられる6年生の球球。華やかなジャズトランペット奏者である継父ハワードは、自身が受けたいじめという悪夢に向き合い、息子に受け入れられることができるのか―。本作は、2019年に台湾がアジアで初めて(現在もアジアでは唯一)同性婚を合法化した後に最初に制作された映画です。
キャスト: スティーブン・チャン(ジアハオ・フー)
マウンテン・カオ(スティーブン・リー)
ルアン・ボーハオ(キウ キウ)
ジャスパー・ウー(イーホン・リウ)
プロデューサー:アイヴァン・ワン
脚本: グオ・シャン・シング
監督: グオ・シャン・シング
監督:グオ・シャン・シング GUO Shang-Sing
映画と舞台の両方で脚本家、監督また俳優として活躍。ベルリナーレ・タレンツに参加し、ニューヨーク大学大学院映画プログラムを卒業。主な作品に、フランスのクレルモンフェラン国際短編映画祭のコンペティションに選出された「Kong Peh Tshat : How I Learned to Tell a Lie (2012)」、また数々の映画祭で上映された「Only Meal of the Day(2010)がある。
制作国:ウクライナ|『ぶらぶらタイガー』“Tiger is Strolling Around”
(2021年/ウクライナ/12分11秒)
Ⓒstudio KAPI
<あらすじ>
カツミは落ち込んでいた。日本のゴーストタウンを歩いていると、自分への嫌がらせの貼り紙を見つける。カツミがこの苦しみを終わらせようと決意すると、マジック・タイガーが現れる。マジック・タイガーはカツミを救えるのか?
声優 :杉野 希妃(カツミ)、Keita Jo(ミツオ)
監督:アナスタシア・ファリレイエヴァ
脚本:アナスタシア・ファリレイエヴァ
プロデューサー:マイケル・マーギュリス
監督:アナスタシア・ファリレイエヴァ Anastasiia FALILEIEVA
監督、アニメーター、VJアーティスト。キエフ映画・放送大学でウクライナのパペットの巨匠Okeh Pedanのコースを受講しながら、同氏からストップ・モーション・アニメーションを学ぶ(2016-2020)。2018年からバンド・ピアノボーイの活動にVJアーティストおよびアニメーターとして参加。初の短編アニメーション作品「Until It Turns Black」(2019)は多くの映画祭で上映され、受賞を重ねるとともにウクライナ映画批評家賞の短編アニメーション部門にノミネートされた。本作もすでに多くの映画祭で上映されている。
俳優:杉野希妃 SUGINO Kiki
1984年生まれ、広島県出身。慶應大学在学中にソウルに留学。2005年、韓国映画『まぶしい一日』で映画デビューし、続けて『絶対の愛』(06/キム・ギドク監督)に出演。2008年から映画制作にも乗り出し、『歓待』(10)で東京国際映画祭日本映画・ある視点部門作品賞、ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、おおさかシネマフェスティバル新人女優賞などを受賞。そのほかプロデュース兼出演作は『おだやかな日常』(12)、『ほとりの朔子』(13)、『3泊4日、5時の鐘』(15)など。東京国際映画祭(11)、台北映画祭(13)で特集上映が組まれ、ロッテルダム国際映画祭(14)では日本初の審査員に選出。『マンガ肉と僕』(14)で監督デビューし、監督第2作『欲動』(14)が釜山国際映画祭Asia Star Awardsの新人監督賞を受賞。監督主演作『雪女』(16)が東京国際映画祭コンペティション部門で上映され、ケソン国際映画祭審査員賞を受賞。近年の映画出演作は『海の底からモナムール』(ロナン・ジレ監督)、『夏、至るころ』(池田エライザ監督)、『ユキとの写真』(ラチェザール・アヴラモフ監督)など。『愛のまなざしを』(万田邦敏監督)が2021年11月12日より全国公開。
制作国:ロシア|『私はいつも手袋を忘れるの』“I always lose my gloves”
(2021年/ロシア/6分41秒)
ⒸНаталья Белова
<あらすじ>
ロシアの女性監督による俳句をテーマにした短編作品です。倦怠期の同棲中のカップルが不思議な俳句の世界に迷い込みます。
キャスト: 木下順介、マリア・ディエワ、ウラジーミル・クルツェワ
監督:ナターリャ・ベロワ
脚本:ナターリャ・ベロワ
プロデューサー:ナターリャ・ベロワ
監督:ナターリャ・ベロワ Natalya BELOVA
ロシア生まれ。
本作品が監督デビューとなる。
俳優:木下順介 KINOSHITA Junsuke
1965年10月12日生まれ。
日本で数々のテレビドラマ、映画に出演し、2007年に初監督作品「マスカケ線」を撮影。2010年からモスクワに渡り、全ロシア映画大学編集専攻科で監督としての編集技法を学ぶ。ロシアのみならず旧ソ連圏、ヨーロッパなどの作品に役者として多数出演。
監督としてはクリップ、ドキュメンタリー映画、ドラマ等、旺盛に作品作りに取り組んでいる。国際映画祭にも審査員、ゲストとして多数招かれている。
<フィルモグラフィ>
http://junsukekinoshita.com/filmography/filmography-japanese/
【上映日程】
『短編ショーケース』Short Film Showcase
11月20日(土)17:30~@広島市映像文化ライブラリー
※やむを得ない事情により、上映作品・出演者がキャンセル・変更になる場合があります。
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