11月24日19：00～ＮＴＴクレドホール 『茅ヶ崎物語～MY LITTLE HOMETOWN～』の上映後に、ゲストの熊坂出監督、桑田佳祐さんの親友でサザンオールスターズの名付け親の宮治淳一さん、そして急きょ参加が決まったスペシャルゲストの人類学者・出演者の中沢新一さんによるトークショーが行われました。

作品の中では交互に登場するシーンもあり、既に交流があったように見受けられた宮治さんと中沢さんですが、実は今回のトークショーが初対面です。しかし二人とも昔から知り合いのような、不思議な感覚がすると話されていました。
そもそもこの作品は、桑田さんの還暦祝いとしてスタッフが何を贈ろうか考えていた時に、宮治さんのアイディアで映画を作ろうということで始まったものです。桑田さんだけに見せる個人観賞用だったのですが、桑田さんがとても気に入って、これは一般公開したら良いのではないかということになりました。「個人観賞用とはいえ、規模的には普通の映画と全く同じ位のものでコストも相当掛かっています」と宮治さん。
中沢さんは「プライベートなものと聞いていたので、好きなことをしゃべっています。撮影中は監督がカメラの真横に顔をつけて、トンチンカンな質問をしてくるので、この人に映画が作れるのかなと思いましたが、出来上がりを見て才能に驚きました」と笑いながら話されていました。
一般公開すると決まった後に、茅ヶ崎以外の人が見ても楽しめるよう、最終的に日本人の話になる構成にしたと熊坂監督。
茅ヶ崎は桑田さん以外にも多くの芸能人やミュージシャンを生んでおり、その歴史を人類学的な観点からも掘り下げたのがこの作品ですが、広島も多くのミュージシャンを生む土地として有名。最後に聞き手の木村ミチタさんからゲストの3人へ、是非広島の芸能の歴史も掘り下げてこの映画のシリーズ第2弾を作ってほしいとリクエストがあり、終始笑いに包まれたトークは終わりました。