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11月26日(日)12:00からNTTクレドホール第一会場で、韓国の有名な監督、パク・ヒジュンさんの9年間の空白期からの復帰作品『Brothers in Heaven』が上映されました。主演は優れた演技力を持つ魅力的な韓国の俳優、ソン・フンさんとチョ・ハンソンさんです。韓国・釜山を舞台に、幼いころに生き別れた二卵性双子の兄弟テソンとテジュが犯罪者と警察官として再会したことから生じる不和、許し、和解を描いた作品で、息詰まるアクションシーンと哲学的な象徴が宗教的な比喩で表されています。
上映後、パク監督とテジュ役を演じたチョ・ハンソンさんによるトークショーが行われました。映画の原題に、韓国で人気のチョ・ヨンピルのヒット曲「釜山港へ帰れ」が使われていることについてパク監督は「『釜山港へ帰れ』は、男女の切ない愛を描いた歌です。この歌に出てくる切ない愛のような、兄弟間の愛と失われた純粋な感情を見せたかった」と話しました。どこから映画のインスピレーションを得たかの質問には、「自分にも兄弟がおり、兄弟が各々の選択をする中で生まれる葛藤を描きたいと思っていた」と話しました。
チョ・ハンソンさんは、パク監督について「非常に誠実な方。争うシーンが多く、感情を作るのが難しかったが、監督が良い方向へ導いてくださいました」と話し、監督との深い信頼関係が伺えました。兄弟役のソン・フンさんについては「撮影期間中は一緒にいる時間が長く本当の兄弟のような感覚が芽生え、それが演技にもよい影響を与えた」と話しました。
最後にパク監督の「日本での公開予定はありませんが、今日の上映を受けて日本公開が決まるかもしれません。日本の皆さんがこの映画を愛してくださったらとても嬉しい」という熱いメッセージで、トークショーは締めくくられました。