11月21日（土）17:45頃より『螺旋銀河』の監督、草野なつかさん、『talk to remember』の監督、野原 位さんを迎え、映画『ハッピーアワー』のプロデューサーでもあり野原さんと旧知の仲である岡本英之さんによる司会でトークショーが行われました。

　2作品の上映終了後、3人が登場。岡本さんが野原さんを野原「くん」と呼ぶなど、終始和やかな雰囲気でした。
　まず、岡本さんも参加している『ハッピーアワー』の監督、濱口竜介さんと一緒に仕事をしている、高橋知由さんが『螺旋銀河』に脚本で参加していることに関して、その間柄を尋ねられました。草野さんによると、以前から旧知の仲であり、関西で撮影を行うため関西に基盤を持つ高橋さんにお願いしたとのことでした。また「野原さん作品の脚本を担当している高木さんの幹也（みきや）という名前を本作品内に使わせてもらったんですよ」とも述べていました。

　次に、岡本さんが『螺旋銀河」と『talk to remember』の共通性について2人の女性が主軸ということを挙げました。それに関し、野原さんは自作には、堅い印象があり男っぽさがある一方、草野さんの作品は女性らしさが描かれており勉強になったとのこと。また、脚本に関し、高木さんに任せていたとのことでした。それに関し、野原さんは脚本はかなりギリギリになってしまったので、ベースのシナリオは高橋さんに任せ、セリフや物語の流れは自分が担当したと述べていました。

　その後はかなり専門的な内容のトークが続き、実景、撮影の順序など興味をそそられる話が続きました。トークショーも真ん中に差し掛かった時間帯で、岡本さんがQ&Aのコーナーを勝手に（笑）始める一幕も。女性の方に無茶振りされましたが、『螺旋銀河』のキャスティングについて尋ねました。草野さんは5年以上の旧知の方にまずお願いをし、その身長に合う方、イメージに合う方を選んだとのことでした。

　その後、監督としての原点や影響を受けた監督の話、今後の展望についてアクション系作品はどうかなど楽しいトークが続きました。
最後に一言を求められ、野原さんは『ハッピーアワー』での経験を活かしつつ、来年は長編を撮りたいと述べていました。一方の草野さんは、『螺旋銀河』は今後広島市内の横川シネマで限定上映されるので、また見に来てほしい、友人等に紹介してほしいと述べました。最後にもう一度Q＆Aを求められましたが「この空気」ではと笑いを誘いながらトークショー終了となりました。