広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2015/11/22

『カティア』上映後、上綱麻子さんによるトークショーが行われました。

11月21日(土)19:00からNTTクレドホール第二会場で上映されたのは『カティア』と『She, Who Excels in Solitude』。上映後に、両作品の監督・脚本・編集を手がけた上綱麻子監督と、広島ホームテレビのプロデューサー園田太郎さん、映像作家の時川英之さんをゲストに迎え、トークショーが行われました。
園田さん、時川さんが「どちらも完成度の高い作品。ここまで突っ込みどころがなく、レベルの高い短編映画には出合ったことがない」と口を揃えて上綱監督の作品を大絶賛です。
『カティア』について上綱監督は「実は長編の構想があり、そのクオリティをそのままに20分ほどに縮めたもの。これから資本集めなどでアピールするためにも、実際の映画という形で観て欲しかった」と明かされました。園田さんから同作の制作費を聞かれ「300万円」と。時川さんは「低予算でもクオリティの高い作品に仕上がるには、監督の高い演出力の高さがあってこそ」と納得でした。

両作品とも潜水艦、宇宙飛行士と、なかなか日本人の発想では出てこない題材を選んだことは「私は歴史ものが好き。知られていない歴史ドラマを掘り起こしたいんです。その時を生きた人間が何のために、何をどうやって作ったのかを描きたいので、他の人の目がいきそうもない題材にひっかかるのかもしれません」と話されます。

映画監督を目指したきっかけについては「広島に住んでいた6、7歳頃から、映画館で映画をよく観ていて、映画監督になりたいと思っていました。映画が世界への窓口でした。そして16歳で単身アメリカへ渡り、映画の編集、脚本、監督業を志して勉強しました」。

今後は「広島で映画を撮りたいですね。広島にいる私の家族、祖父は1949年に医院を開業したのですが、その医師の目から見た広島の復興の物語を描いてみたいです。広島人しか語れない、広島の歴史を描きたい。それは広島出身の監督の特権ですね。でも、まずはロサンゼルスに帰ったら、X JAPAN のドキュメンタリーの編集が待っています」。来年3月ロンドンで行われるX JAPANのコンサート前に上映されるドキュメンタリーの編集作業中とのこと。多忙な日々を送られているようです。

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