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国際短編映画コンペティションAで染谷将太監督の『清澄』、エレナ・ロペス・リエラ監督の『pueblo』、ダヴィ・チュウ監督の『Cambodia 2099』の上映がありました。
上映後は『清澄』の岡本英之プロデューサー、『pueblo』のエレナ・ロペス・リエラ監督、『Cambodia 2099』のジャッキー・ゴルドベルグプロデューサーのトークショーがありました。
まず、『清澄』について、この映画ができたきっかけを尋ねられたプロデューサーの岡本さんは、染谷さんとお酒を飲んでいたときの出来事だったと明かし、染谷さんが「休みが一日だけあるから映画をとろうかな」と言ったのがすべてのはじまりだそう。その場でカメラマンやスタッフに電話し、わずか30分で映画を撮る事が決まったそうです。また、16mmフィルムで撮影した理由について、前作の『シミラーバッドディファレント』は16mmにこだわった作品で、そのフィルムが余っていたので今回も16mmでという驚きの事実も! 監督としての染谷さんについては「彼は自分は俳優というスタンスでいるので、俳優で監督もしているかたちとは少し違いますね」と岡本さん。ある演出の指示をした時「一回今までの指示すべて忘れてください、素でやってください」と指示していたことなど、俳優として色々な監督の指導を受けている影響を教えてくれました。
続きまして『pueblo』について、主人公の男性が徘徊する街について「この街はスペインの私の育った街で独特の宗教的雰囲気のある街です」とリエラ監督が話すように、監督自身が家族と一緒に18歳まで住んだとても思い出のある場所が舞台です。カトリック色が強く、とりわけ信仰心が強い訳ではないが、家族とセレモニーにでたり、ミサにいったりすることは一般的な環境だったそう。また、ラストのパレードのシーンで男の人の顔で終わる理由を尋ねられると「私の中で大切にしていたシーンで、人々の顔を映す事で人を表現したかった」と結びました。
『Cambodia 2099』のダヴィ・チュウ監督から届いた「2週間後に撮影を控えているため、今回映画祭に出席する事が出来なくてごめんなさい。作品が選ばれた事はとても嬉しい事です」というメッセージを披露。フランス人ジャッキー・ゴルドベルグプロデューサーとカンボジア人のダヴィ・チュウ監督の出会いは2005年。 チュウ監督の両親はカンボジア人ですが、監督自身はフランスで生まれ育ったフランス国籍のフランス人です。また、25歳になるまでカンボジアの地を踏んだことがなかったそう。2008年に初めてカンボジアに行ったときに、この国のドキュメンタリー映画を撮りたいと思っていたと話します。
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