広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2023/11/25

「更に上を目指したい!」若者の目はキラキラと輝いていた

11月25日(土)11時からNTTクレドホール第2会場で、AICJ高等学校に通う高田泰雅(たいが)さんと中嶋聡仁(とみ)さんが制作した『折り鶴』の上映とトークショーが開かれました。司会は広島フィルム・コミッションの西崎智子さんです。

折り鶴

キューバの小学生30名が折った千羽鶴。看護ボランティアの大学生が、その大きな千羽鶴を持ち帰り、被爆地近くの本川小学校(広島市中区)に持参しました。そして8月5日、学校を代表する生徒とキューバ大使館員夫妻が「原爆の子の像」に捧げました。この模様を撮影して編集したのが本作『折り鶴』です。

折り鶴

それは学校で映像を学ぶ2人が、その技術を使って現場経験をしてみたいと西崎さんにメールしたことから始まります。しかしその頃はロケの予定はなく、それならこの千羽鶴のニュースを撮ってみないかと提案。学校行事の準備の合間に撮影・編集を終わらせ、広島国際映画祭2023でお披露目となった次第です。

折り鶴

簡潔で短い作品ながらも、折り鶴を通じた子どもたちの交流を映し出し、会場からは称賛の拍手がおきました。作品のタイトル『折り鶴』について、「人と人をつなぐツール(高田)」「平和の象徴(中嶋)」と説明しました。なぜキューバの子供たちが広島のことを知っているかについては西崎さんが補足。チェ・ゲバラが平和公園を訪れたこと、キューバ危機以降、平和教育が重要視され広島のことが2ページに渡って紹介されていると説明しました。

折り鶴

次に会場から質問があり、「この作品を更にブラッシュアップする予定はありますか?」と聞かれ、「今は予定がいっぱいで時間がないが、可能ならやってみたいです」と回答。「この作品を撮り終えて感じたことは?」という質問には、「世界に対する見識が広がりました(中嶋)」「平和学習がキューバにもあることに驚きました(高田)」と素直に答えました。

折り鶴

最後に、「こういう機会をいただいて感謝しています。この経験と反省を次に生かしたいです(中嶋)」「この経験から更に上を目指したいです(高田)」と向上心を見せたふたりに、西崎さんは嬉しさを微笑みに表現していました。

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