広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2023/11/24

国際短編映画コンペティション 上映後インタビュー② 『夏のクリスマス』イ・ガホン監督

11月24日(金)14時から、NTTクレドホール第1会場で国際短編映画のコンペティションノミネート作品として上映された『夏のクリスマス』のイ・ガホン監督にインタビューしました。

『夏のクリスマス』は、結婚を控えているイム・ウンスが幼いころから疎遠の父に会うため、江陵市(カンヌンシ)に向かい、その道中に偶然出会ったタクシー運転手と旅をともにするという、ファンタジー要素も織り込まれたストーリー。

イ・ガホン監督は韓国芸術総合大学の大学院生で、同大学で学士号も取得しており、“I Should Have Killed That Bastard”『その野郎を殺すべきだったのに』(2018)は、「ミジャンセン短編映画祭」、「GREAT短編映画祭」、「正東津独立映画祭」で上映されました。

コンペAインタビュー

今作『夏のクリスマス』の舞台となった江陵市は海、山、街がある複合的な場所で、韓国の方も旅行で訪れる場所。イ・ガホン監督が旅行で足を運び、江陵市を選んだ理由にもなった面白いおじさんに出会った経験と、実際に友人が家族のことで苦労しているという部分もモチーフにしたと教えてくれました。

主には「親子」がテーマになっていると見受けられる今回の作品ですが、作品全体を細かく見てみると、親と子の関係性はもちろん、通貨危機といった時代背景も踏まえていることが伺えます。さらに、結婚など人生の大きな分岐点の時により強く実感する「どこかから新しく出発するためには何かしらの整理や別れが必要だ」ということなど、いろいろな事について考えさせられるメッセージが多くの場面に込められていることが分かりました。

コンペAインタビュー

イ・ガホン監督は今回の作品でも意識した感情である「涙がこぼれ落ちそうだけど落ちない。その感情が1番大切だと感じているので、これからもそんな映画を作りたいです」とメッセージを残されました。

イ・ガホン監督から広島国際映画祭にメッセージ
「この映画を作った時、まさかこの作品で広島に来るとは思っていなかったので、招待して頂いて感謝しています。まだ到着して間もないですが、広島は美しい場所です。思う存分広島を楽しんで帰りたいと思います」

コンペAインタビュー

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