広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2023/11/24

国際短編映画コンペティションA 3作品の上映とトークショー

11月24日(金)14時からNTTクレドホール第1会場で『国際短編映画コンペティションA』が開催されました。

ノミネート作品は、バユ・プリハントロ・フィレモン監督の『リマ・ストリートのバニア』、イ・ガホン監督の『夏のクリスマス』、佐藤未来監督の『ガールズ ゴット ゴールズ』の3作品です。上映後は中国放送アナウンサー 田村友里さんが聞き手となり、3名の監督によるトークショーが行われました。

国際短編映画コンペティションA

『リマ・ストリートのバニア』バユ・プリハントロ・フィレモン監督 この作品を通して1998年頃のインドネシアの差別的な空気、中国系女性への暴行などの事実があったことを伝えたかったと語りました。複数の世代に渡る「身体的な傷」のモチーフは「心の傷」も示唆しています。インドネシアでの撮影において中華系俳優のキャスティングには大変苦労をされたとのこと。監督は現在、初めての長編映画の脚本作りに取りかかっておられます。

国際短編映画コンペティションA

『夏のクリスマス』イ・ガホン監督 一人旅行中になぜか自分の行き先を知っている不思議なおじさんとの出会いから本作品のヒントを得られました。結婚というイベントでは普段意識をしていない家族にも向き合わなければならない、新しい出発においては整理して乗り越えなければならない感情があると伝えています。 夏と冬、それぞれの季節を分けて撮影をされた監督ですが、あきらめかけていた撮影期限の最後に大雪となり素敵なシーンを取ることができたことを奇跡だったと振り返りました。

国際短編映画コンペティションA

『ガールズ ゴット ゴールズ』佐藤未来監督 現在オランダを拠点に活動されています。東京オリンピックをきっかけに過去のオリンピックを調べていくうちに、オランダにエルカというユダヤ人の体操選手が存在したことを知ります。オランダ中に電話をかけたり、手紙を出したりして、エルカ選手の娘さんとお孫さんを探し当て、撮影の協力を依頼されました。史実を深掘りし現代につながる作品作りを行われている佐藤監督ですが、パレスチナで実際に戦争が起きているこの時期に、本作品を広島で上映できたことを感謝しており、一刻でも早くこの問題が解決することを願っていると話されました。

国際短編映画コンペティションA

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