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11月23日(木) 12時からNTTクレドホール第二会場で、片渕須直監督によるティーチインが行われました。
今年で本映画祭に12回目の参加となる片渕監督は、「永久レギュラーです」と笑顔をのぞかせ、ファンからの大きな拍手で迎えられました。そんなお茶目な片渕監督は平安時代を舞台にした新作『つるばみ色のなぎ子たち』のパイロットフィルムが公開されたばかりです。上映されたパイロットフィルムには平安時代の日常と、疫病に倒れる人が描かれています。
今日が勤労感謝の日であることにちなみ、平安時代の新嘗祭についての話がありました。新嘗祭では舞が奉納されます。そこで、各年の舞姫が誰だったかを監督が調べ上げた資料や、舞が行われていた建物のロケハン写真、祭りの様子の絵巻物などを実際に見せていただきました。膨大な資料の質の高さと量の多さに、集まったファンからは驚きの声が上がっていました。
片渕監督は当時の人々が暮らしていた一日が具体的にどのような日だったのかを調べることにこだわっているそうです。平安京は多くの疫病がはやり、たくさんの人が亡くなった都でもあります。監督は「亡くなったたくさんの人それぞれに人生があり、一生懸命生きていた。そんなことを感じていただければ嬉しいです」と語りました。
後半には質疑応答の時間が設けられ、平安時代に関することから、ストーリに関すること、新作の映像に関することまで多岐にわたり、大いに盛り上がりました。来年は「パイロットフィルムの第二弾を公開したいです」と語った片渕監督。これからも目が離せません。
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