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本作の舞台は島根県松江市美保関町。主人公の元新宿NO.1ホストのノボルとその恋人でキャバ嬢のノリコは”弾丸旅行”の名目でこの町を訪れました。神聖な雰囲気の漂うのどかな田舎町に乗り入れる黒塗りの外車…なんともミスマッチな光景から物語は始まります。 本作がヒューストン国際映画祭をはじめ海外でも数々の賞を受賞し受け入れられた理由について問われると、笠木監督はこのミスマッチさを挙げました。
主人公たちのせかせかとした様子とは異なりワンカットが長めにとられているのも、美保関に流れるゆったりとした時間を表現し、物語の後半で主人公たちが町の雰囲気に同化していく様子を表しているそうです。
映画に生かされた町の特性について存分に語った笠木監督は、今回初めて訪れた広島の感想を問われると、「映画的な街並み。路面電車に乗っていると、歴史が匂ってきたように感じた。もちろんいい意味ですよ」と笑って答えました。
広島で映画を撮影するならどのような作品を作りたいか、という質問には、「宿題にさせてください」と笑って答えました。現在はアクション映画の構想中で、会場の観客に向けて少しだけ製作背景を教えてくれました。最後に午前中から来場した観客に対して丁寧にお礼を述べ、トークショーは閉幕しました。