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11月22日(月)10:30から、NTTクレドホール第2会場で美術監督であり広島国際映画祭代表でもある部谷京子による映画美術に関するワークショップが開かれました。
いきなり「今日は1時間半の予定でお話しする予定ですが、3時間以上の仕事のデータがパワーポイントに入っていますから、もしかしたら時間オーバーするかも」と満員の観客に前置き、「自らの仕事の話を映画祭で語るのは初めて」とちょっと嬉しそうにワークショップが始まりました。この仕事に就こうとしたきっかけは、円谷プロでのアルバイトだったとか。「アルバイトの半分の給料になるよ」と脅かされながらも、お金よりもこの仕事をしたいという衝動が映画美術の始まりと語りました。その後、黒澤明、鈴木清順など巨匠との仕事を経てひとり立ち、周防正行監督の『しこふんじゃった』が初仕事でした。今日まで60本近い仕事をしてきた中から、『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』、『北の桜守』、『あん』、『リップヴァンウィンクルの花嫁』、『コンプリシティ/優しい共犯』、『宇宙でいちばんあかるい屋根』、『ヤクザと家族 The Family』を詳しく解説していました。どの作品にもいろんな思い出があるのか、時々涙ぐみながら語るのが印象的で、聞いている観客にもその気持ちが伝わっているようでした。
ワークショップ終了後、第77回中国文化賞受賞で花束の贈呈があり、多くの方に写真を撮られ、ちょっと照れている部谷代表がかわいく見えた最後でした。
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