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最初に広島の話から始まり、今村監督は「大学生の頃から、自分が撮影した作品をほぼ毎年、広島国際映画祭で上映してもらっています。ずっと来たいと思っていましたが、ようやく広島に来ることができてうれしいです」とあいさつしました。一方、水間さんは「昔、ヒッチハイクをして旅をした時に、広島の人にとてもお世話になったんです。居食住のすべてを面倒見ていただいて広島には良い思い出しかありません!」と笑顔で話しました。
本作は映画の制作方法としては異例で、俳優が作品作りに参加する手法でつくられました。水間さんは中国人の母と日本人の父を持ち、中国語も堪能。撮影の前から作品作りのアイデアを水間さんと今村監督で出し合い、ロケハンから役作りまで1つずつ相談しながら作り上げたそうです。劇中で台湾人の母を持つ主人公の燕を演じた水間さんは、自身と重なる所が多々あったと言います。「僕が小さい頃に体験したエピソードも入れてもらって思い入れの強い作品になりました。自分の母親に対してもひどいことも言ったりしたけど、この映画を見て自分のように少しでも救われる人がいるといいなと思います」と話しました。
米津玄師やあいみょんなど、トップアーティストのカメラマンとしても活躍する今村監督は「カメラマンとしてだけではなく、今後の自分の活動を見つめる良い機会となりました」と振り返りました。
今村監督がカメラを担当し、『宇宙でいちばんあかるい屋根』の藤井道人監督がメガホンを取った作品『やくざと家族The Family』は来年1月に公開予定です。
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