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11月21日(土)17:00から、NTTクレドホール第2会場で『おかあさんの被爆ピアノ』の五藤利弘監督と調律師 矢川光則さんに美術の部谷京子さんが加わりワークショップが開かれました。司会はフリーアナウンサーの玉田陽子さんです。
「午前中のトークショーを見られた人が多いとトークが重なるかもしれないのが心配」という五藤監督の言葉から、ワークショップは和やかにスタートしました。五藤監督が40年来のカープファンだったことが理由で広島に興味を持ったことを明かし、「カープの話ならいつまでも話せるんだけど」と続けると会場は笑いに包まれました。
「テレビのドキュメンタリー番組で調律師 矢川光弘さんと出会い、ぜひ映画にしたいと思って映画の完成まで10年かかりました」と、五藤監督が長い道のりに思いを馳せます。話を聞いたピアノの持ち主に「戦争はいけんのじゃ」というシンプルだけど重い言葉を言われた時に、この作品を作る意義を感じたと言います。原爆投下の日のシーンの撮影日が悪天候で、小雨だったが強行しようかと諦めかけたら「絶対妥協したらいけん」と美術の部谷京子さんに叱られたそうです。「監督が粘るのが本来なのにスタッフに促されるとは…と反省しました」と、撮影の裏話を披露して会場を沸かせます。観客からの「人は死んでも映画に刻まれたその人の記録は残るとはどういうことか」という質問には、「映画は劇場公開後も上映会などで何度も見る機会があるから風化しないのではないか」と五藤監督は回答。予定時間を30分も超えて続いた五藤監督らの熱いトークに、観客からの拍手がいつまでも止みませんでした。
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