11月23日（土）16:00から横川シネマで『37 セカンズ』が上映されました。
漫画家のゴーストライターとして空想の世界を描いていた脳性麻痺の貴田夢馬（佳山明＝かやまめい）が未知の世界を切り開いていく成長物語。監督のHIKARIさんは短編『TSUYAKO』(2011)で世界各国の映画祭で合計50の賞を受賞し、ロサンゼルスを拠点に活躍中です。佳山さんは、約100名の応募者から主演に抜擢。生まれたときに脳性麻痺になり、大学では社会福祉学を専攻し、社会福祉士の資格を取得しています。
上映後、HIKARI監督と主演の佳山さんがステージに登場し、トークショーが行われました。聞き手は県立広島大学の矢澤利弘教授です。
「オーディションで佳山さんの声を聞いた瞬間この子しかいないと響きました。演技経験はあればいいというものではないので、佳山さんが演技初挑戦であることは気になりませでした。スタートと着地点だけ合わせて後は自由に任せました」とHIKARI監督。 「障がい当事者としてのリアリティと夢馬という人物を作り上げていくことについて、監督に丁寧に演出していただきました。私だから出来た経験、出会えた人々、見える景色、感じられるものがあり、それは障がいあるなしに関わらず普遍的なことです」と佳山さん。
最後にHIKARI監督は、「ポジティブなメッセージを伝える映画を作ることが私のミッションだと思っています。みんな平等に手をつなげる世界をつくっていきたいです」とメッセージを残しました。