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2019/11/23

「もっと映画が撮りたい」小松監督は切実に語りました

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11月23日(土)19:00から、横川シネマで『たまたま』と『もち』の上映と小松真弓監督のトークショーが開かれました。2011年制作の『たまたま』は、蒼井優主演のアートムービー、2020年公開予定の『もち』はドキュメンタリーとフィクションを融合した新感覚人間ドラマです。

上映後、フリーパーソナリティーの三浦ひろみさんの司会でトークショーが始まりました。 名前を間違われて照れながら登場した小松監督、『たまたま』は元々蒼井優さんのイメージDVDとして企画されたものが、紆余屈折の末にアート作品になった制作話を披露されました。「謎をたくさん入れてあるので、機会があったら何度も見て下さい」とさりげなくアピールも。続いて最新作『もち』は、以前から人間ドラマを撮りたく上映予定がないまま作ってしまったと笑わせました。すべての出演者がプロではなく地元住民なのに、あまりに自然な演技だったことには、「彼らとの会話をヒントにセリフ作りしたから違和感がないのでは」と回答。「皆さん自由で約束した時間に来ないことは当たり前、そのたびにCM制作で培った臨機応変の対応が役に立った」と話しました。演出は、素人は2テイクまでがベストで、それ以上は嘘くさくなってくると明かし、閉校する学校の先生のセリフでは、先生が考えてきたものがあまりにひどくて説教したというエピソードを明かし会場は笑いに包まれました。

次回作は、原爆死没者慰霊碑に献水を続けてきた被爆者の宇根利枝さんから言われた「幸せなことや善い行いを後世の人に伝え続けなさい」という言葉を映画で実現していきたいと抱負を語りました。現実には大人の事情でままならないが、あと1本はなんとか撮りたいと強い意欲を示しました。

トーク終了後は、ロビーで突然のサイン会が開かれ「私、サインどころか名刺もないのに」と嬉しそうに書いていました。

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