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11月23日(土)13:00~NTTクレドホール第一会場で、「コンペティションA」が開催され、『望郷』、『ミリオン・アイズ』、『コクーン』の3作品が上映されました。
上映後、『望郷』の嘉村荒野監督、『コクーン』のバイ・ルイシュアン監督と女優のジーハンさん、そして昨年参加できなかった『ミリオン・アイズ』のリチャード・レイモンド監督がそろってトークショーに参加。聞き手は映画コメンテーターの鈴木由貴子さんで、通訳はポーリーン・ボールドウィンさんが担当しました。
鈴木由貴子さんからの「作品のテーマ」、「作品作りで苦労したこと」、「一言メッセージ」という問いかけに対して、各作品の監督、関係者らがそれぞれ答えました。
嘉村荒野監督は「フランス人の母と日本人の父を持つ生い立ちと、東日本大震災の翌年に生れた息子のすべてを含めた大きなテーマ。苦労したことは、日本で協力してくれる人を探すのに1年半以上かかったことだった。日本初の上演で、日本の方に受け入れてもらえるかが不安」と正直な気持ちを口にしました。
リチャード・レイモンド監督は「アートではプロになれないという考えで自由な夢を持つことを諦める子どもたち、その親たちにアートは誰でもできることを知って欲しい。苦労したことはたくさんあるが、未成年で初めて演技をする子役と限られた時間内で撮影しなければならなかったことが大変だった。これから芸術を目指そうとする子に出会ったとき、助けてあげて欲しい」と観客に訴えかけました。
最後にバイ・ルイシュアン監督は、「人の愛や犠牲などをテーマとし、人生が終わるときに新たな扉があるかもしれない可能性を表現した」と語り、女優ジーハンさんは「予算を集める時間、撮影にかけられる時間が少ない中で、スタッフ全員が精神的にも肉身体的にも負担があった」と苦労を語りました。