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『HOUSE/ハウス』(1977)の商業映画デビューから第一線で活躍してきた大林宣彦監督。HIFFでは監督が初めて原爆をテーマにした『海辺の映画館 キネマの玉手箱』をクロージング作品として上映します。
3年前にがんを宣告され、その後も闘病生活を続けながら「今こそ未来のある若い人たちに伝えたい」と、平和への強い思いを込めた作品『花筐/HANAGATAMI』(2017)に続く『海辺の映画館 キネマの玉手箱』が完成しました。映画製作への情熱が一層強くなったと思わせる監督の仕事ぶりを、メディアで目にした人も多いはず。監督がどうしても伝えたいこととは…。最高傑作とも言われる本作に込められたメッセージを監督から伝えてもらいます。
©「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」製作委員会/PSC2020
【上映日程】
『海辺の映画館 キネマの玉手箱』(2019/日本/179分)
11月24日(日)上映14:30〜@NTTクレドホール
※やむを得ない事情により、上映作品、開映時間、出演者等が変更になる場合があります。
<あらすじ>
閉館日を迎えた尾道の映画館で、戦争映画を見ていた若い男性3人が映画の中へタイムスリップ。中国戦線や沖縄戦の現場で愛する人の死に直面し、原爆投下直前の広島へ。巡業中に被爆して全滅した実在の移動劇団「桜隊」と出会い、その運命を変えて救おうとするが果たして―
©PSC
大林宣彦
1938年広島県尾道市生まれ。映画自主製作後はTVCMでチャールズ・ブロンソンの「マンダム」、ソフィア・ローレン、カトリーヌ・ドヌーヴら外国人スターを多数起用して話題になり3000本超を手掛けた。
1977年『HOUSE/ハウス』で商業映画にも進出。同年“ブルーリボン新人賞”受賞。『転校生』(82)『時をかける少女』(83)『さびしんぼう』(85)は“尾道三部作”と言われる。『異人たちとの夏』(88)で“毎日映画コンクール監督賞”、『ふたり』(91)“アメリカ・ファンタスティックサターン賞”、『青春デンデケデケデケ』(92)“平成4年度文化庁優秀映画作品賞”、『SADA』“ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞”、宮部みゆき原作『理由』(04)は“日本映画批評家大賞・監督賞”、“藤本賞奨励賞”を受賞。『花筐/HANAGATAMI』(2017)では毎日映画コンクール 日本映画大賞など多数受賞。『この空の花』『野のなななのか』『花筐/HANAGATAMI』は大林宣彦的“戦争三部作”となる。
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