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11月25日(土)18時から広島市映像文化ライブラリーにて無声映画『エルノアへの道』(1920)が上映されました。
監督のルイ・デリュックさんにとっては本作が3本目の作品ですが、1本目と2本目の作品は消失しているため、現存する最初の監督作品です。
ルイ・デリュックさんはバスク地方を非常に気に入っており、登場人物の細やかで官能的な心情を表すために、バスク地方での撮影を決めたそうです。
本作は、バスク地方出身の裕福な農民のエティゴール(アルセーヌ・デュレク)が、アメリカ人女性マジェスティ・パーネル(エーヴ・フランシス)に夢中になるが、銀行強盗を行ったマジェスティの夫が浮気をそそのかしアリバイ作りに協力してもらおうとするという三角関係を描いた映画です。
今回は、日本人初の欧米式サイレント映画ピアニストの柳下美恵さんによる生演奏付きで上映されました。
柳下さんは、1995年に朝日新聞社主催の映画生誕100年記念「光のリュミエール!」でデビュー以来、国内海外の映画館、映画祭で活躍しており、第一回広島国際映画祭では「アッシャーの末裔」を伴奏し、これまで手がけた作品は600以上になります。
上映後は、柳下さんのお辞儀とともに会場から割れんばかりの拍手が沸き起こり幕を閉じました。