広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2015/12/28

片渕須直監督によるワークショップ「アニメーション映画『この世界の片隅に』のさらなる進展。―昭和10年の江波・草津、昭和19年の呉―

11月23日午前9時より、広島市内のNTTクレドホールで、映画監督の片渕須直さんによるワークショップ「アニメーション映画『この世界の片隅に』のさらなる進展。―昭和10年の江波・草津、昭和19年の呉―」が行われました。司会は広島フィルム・コミッションの主事を務めていらっしゃる西崎智子さんです。

1123_02_Sekai_01 今回で4回目となるこのワークショップは、公開まで1年をきった片渕監督の映画『この世界の片隅に』の制作の裏側について、監督自身から話を聞くことができる貴重な場です。本日は、ファンとのミーティングで披露された「パイロットフィルム」や、初披露となる映像の公開など、公開を心待ちにしているファンにとって嬉しいプログラムが満載でした。
会場には、開演前からすでに多くの人が入場して、この作品に対する期待の大きさがうかがえました。
ワークショップでまず話題となったのは、『この世界の片隅に』をつくることになった経緯です。片渕監督は、これまでの作品を撮ってきた経験と、原作であるこうの史代さんの漫画『この世界の片隅に』との出会いがきっかけで、「広島の昔の風景を描いてみたい」と思うようになり、映画の製作を決めたと話しました。
また、今回のワークショップの目玉である、主人公すずの幼少期を描いた映像『冬の記憶』『大潮の頃』、そして、映画の様々なシーンをつなぎ合わせた映像「パイロットフィルム」の上映では、監督がひとつひとつのシーンについて、実際の広島の風景と結びつけながら詳しく解説されました。観客は今と昔の広島の姿をイメージしながら、話に聞き入っていました。
監督は「もし主人公すずさんが本当にいたなら、どういう風景を見ていたのだろう、と想像をふくらませながら制作しています。この映画を観た人が、映画に出てくる場所を訪れたときに、少しでもその世界を感じ、広げていってもらえたら」と、アニメーション映画にかける思いを語りました。

最後に、「来年は映画上映でここに来ます」と力強く話す片渕監督へあたたかい拍手がおくられ、ワークショップは幕を閉じました。

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