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11月22日(日)12時30分からNTTクレドホール第一会場で上映されたのは『ディス・イズ・コメディ』。上映後に、監督をつとめたジャッキー・ゴルドベルグさんのトークショーが行われました。
『ディス・イズ・コメディ』(2014年フランス制作)は、人気コメディ監督であり、プロデューサーでもあるジャド・アパトーに関する60分のドキュメンタリーです。
今作を手がけたジャッキー・ゴルドベルグ監督は、フランス出身のプロデューサー、映画監督、映画批評家。フランスの週刊誌『レ・アンロックプチブル』の記者として5年間主にアメリカ映画の批評を担当。パリで映画専門の「サーズディ・ナイトライブ」を創設。カンヌ映画祭やロカルノ映画祭にてノミネートされた4つの短編映画の監督をつとめ、60年代カンボジア映画の黄金時代を扱ったドキュメンタリー映画『ゴールデン・スランバーズ』をプロデュース。現在、長編映画制作中。
トークショーで、ジャッキー・ゴルドベルグ監督は「日本で自分の作品を観ていただけて嬉しいです。この作品を撮ろうと思ったきっかけは、ジャド・アバドー監督の作品は、アメリカでは人気で成功していますが、その他の国ではそうではなく、動員数も少ないのです。そこでジャド・アパトー監督の魅力をフランスにも伝えたいと思ったからです」と話されました。「以前、私はジャド・アパトー監督の作品に感銘を受け、その作品に関して記事を書いてきましたが、ドキュメンタリー製作はその延長上にあります。彼自身を紹介するというより、彼の作品を知って欲しかった。彼のユーモアや考え方にとても共感するので、彼の作品を分析して紹介することは、私自身を見せていくことだとも考えました」とも。
アメリカでのロケは「大変でした。クルーは4人。1ヶ月の予定で向かったのですが、最初は誰のインタビューも撮れずに途方に暮れました。まず何よりジャド・アパトー監督に信用してもらわなければいけなかったのですが、アメリカ人監督に多いオープンマインドのタイプではなく、かなり心配性の方でした。しかしこれまで撮ってきた映像を見ていただくと、理解してもらい信用も得たので、それからは順調に進みました。インタビューを試みようと思っていたのはハリウッドの有名人ばかりで断られ続けていたのですが、監督の一言ですんなりOKをもらい、それから1週間で撮影が終わったんです」とエピソードを披露されました。
今作を観て、ジャド・アパトー監督はとても喜ばれて満足そうだったと言われます。ウッディ・アレン監督がそうだったように、フランスで認められてから世界的にもヒットする。フランスにプレステージがあると考えられているから、とも話されました。現在、ジャド・アパトー監督は新世代の若手発掘に尽力され、女性の監督を世に出す活動をされているそうです。
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