広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2018/11/24

満員御礼!『鯉のはなシアター』上映

11月24日(土)13:00よりNTTクレドホール第一会場で『鯉のはなシアター』が上映されました。

カープの知られざるイイ話を紹介する広島ホームテレビの同名番組からうまれた、桝本壮志の小説を、長編ドラマとして映像化したもの。
閉館寸前の映画館を訪れ、スポンサーなしの市民球団から始まった「広島東洋カープ」が経営危機を乗り越えた数々の珠玉エピソードを披露しながら、映画館再生のアイデアを出していく、ある男の姿を追う話。
上映中、元カープ選手や広島のテレビ番組でおなじみの顔が登場すると笑い声がおこり、カープがリーグ優勝を決めた試合の映像ではすすり泣く人もあり、会場は終始あたたかい空気に包まれました。

上映後、メガホンを取った広島出身の時川英之監督と主演のチュートリアル徳井義実さんが、ステージへ。大きな拍手に迎えられてトークショーがスタートしました。聞き手は、フリーパーソナリティのキムラミチタさん。
カープ芸人と呼ばれ、愛猫にエルドレッドとミコライオと名前を付けるほど熱狂的なカープファンとして知られる徳井さん。「広島出身でもない自分が主演することにためらいがあったが、仲の良い桝本さんの原作で主演の名前が、自分が演じるのを見越すかのように徳井の一文字を取った“徳”澤になっている」と、オファーがあった時の気持ちを思い出されました。「原作も読んでいないし、脚本も自分の出演部分しか読んでない」と明かすと、時川監督からは「徳井さんは撮影に真摯に向き合ってもらい、セリフも完璧に入っていた。編集していても、その存在感は圧巻で、主役として作品を引っ張ってもらった。長ゼリフもNGなかったのでは?」と、絶賛されました。
印象的なシーンとして徳井さんは「セリフを覚えていく段階で涙が止まらなかったのは、津田恒実さんのエピソードを語るシーン。泣きながら演じるのもおかしいので、必死で我慢した」と話すと、時川監督も「自分も涙をこらえていたが、横でスタッフはみんな泣いていた」と、カープファンが集結した現場を振り返りました。

最後に時川監督は「広島に育ち、カープにまつわる作品を作るということはすごいこと。失敗すれば広島の町を歩けないというプレッシャーがあったが、広島国際映画祭2018で上映できるほどの作品になって良かった」と話し、徳井さんは「野球という世界共通の文化と平和がテーマでもあるので、世界に広がってほしい。みなさんも作品についてSNSで拡散して」と締めくくりました。

トークショー後、映画のエンディング曲「それ行けカープ」を歌った野々村彩乃さんが登壇。アカペラで同曲を披露。美しい歌声に会場中が耳を傾けました。

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