広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2018/11/24

ボルドー国際インディペンデント映画祭が広島にやって来た!

11月24日(土)12:30から横川シネマにて、『ボルドー国際インディペンデント映画祭(1)』とトークショーが開催され、『ホルモンのマリア様』と『アポカリプス・アフター』の2本が続けて上映されました。全体の通訳は福崎裕子さんが担当してくださいました。

まず上映前に、ベルトラン・マンディコ監督から舞台挨拶がありました。ボルドー国際インディペンデント映画祭とは、フランスの比較的若い映画祭です。「フランスではワインが有名だが、ワインだけでなく映画製作の可能性も探る」という思いも込めて開催され始めました。大胆かつ挑戦的なテーマを扱う映画作品を擁護し、若手監督の発掘や育成を目指しています。過去には日本監督を招待したこともあるそうです。プログラムディレクターのレオ・ソエサントさん曰く、マンディコ監督は「今最もエキサイティングな監督」だそうですが、今回の作品では、欲望、メランコリー、老いといった女優が抱える問題を取り扱っています。監督は製作にあたって、最初にセリフを書き、後から浮かんできた映像を、自らカメラを回し撮影を行います。監督にとって、撮影とはまさに人生そのものなのだそうです。

上映後は、マンディコ監督とソエサントさんのトークショーが行われました。今回のテーマであった欲望について尋ねられると、「私にとって欲望とは映画製作の原動力であり、欲望がなければ映画は存在しない。女優、俳優、技術者も欲望を持って私の作る映画を理解して欲しい」と映画にかける情熱を熱く語りました。続けて、「マンディコ監督の作品では、全体を通して液体が流れていくように話が進むが、流動性についてどう考えているか」という質問に対し監督は、料理における「ソース」の役割を例えに出しました。映画においても、各シーンを引き立て、全体をつなげる「ソース」を生み出すことを意識しながら仕上げていくそうです。

明日の午後4時からも引き続き、横川シネマにてマンディコ監督の作品上映が行われます。本日来られなかった方、監督に会ってみたい方、ぜひぜひ会場にお越しください!

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