広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2018/11/24

国際短編映画コンペティションB上映とトークショー

11月24日(土)16:30〜NTTクレドホール第一会場にて「コンペティションB」が開催され、『忘れ得ぬ思い出』、『いかにしてフェルナンドはポルトガルを救ったか』、『求愛のレース』の3作品が上映されました。

『忘れ得ぬ思い出』の関係者は会場には来られませんでしたが、『いかにしてフェルナンドはポルトガルを救ったか』でプロデューサーを務めたジュリアン・ナヴォーさんと、『求愛のレース』を監督したエレナ・ロペス・リエラさんが上映後のトークショーに参加しました。利き手は国立映画アーカイブの岡田秀則さんです。

『忘れ得ぬ思い出』は1980年代のレバノンを舞台に13歳の少年のほろ苦い恋模様を描いた作品で、当時レバノンで起こっていた内戦の様子なども作品に組み込まれています。

『いかにしてフェルナンドはポルトガルを救ったか』はポルトガルに実在した詩人フェルナンド・ペソアが実際に考えたコカ・コーラの広告スローガンが問題となり、ポルトガル政府が長きにわたりコカ・コーラの販売を禁止していたという史実に基づいて、ウジェーヌ・グリーン監督が演出した作品となっています。

『求愛のレース』はリエラ監督の地元で伝統として開催されている鳩の求愛レースを取り上げた作品です。この作品は実際にリエラ監督の両親の家やその周辺で撮影され、撮影だけで2年も費やされたといいます。

トークショーでは日本の人々に作品について、観てほしいことや、言いたいことがあるかと問われると、まずナヴォーさんは「私はグリーン監督ではないので作品について多く語ることはできませんが、少しでも多くの日本人にこの作品を気に入ってもらえることを願っています」と話しました。続いてリエラ監督は「自分の育った村や人々のことを日本の人々と分かち合えることに感動しています」と話していました。

今後、ナヴォーさんは現在撮影中のグリーン監督の長編作品を始め複数の作品でプロデューサーを務めているそうです。リエラ監督は今後もスペインの伝統についての作品の制作を予定していると話していました。

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