第2回 広島国際映画祭2015の開催に寄せて、ゲストのダミアン・マニヴェル監督からメッセージが届いています。
カンヌ国際映画祭の批評家週間短編大賞を受賞し反響を呼んだ『日曜日の朝』(2012)や、ロカルノ映画祭審査員特別賞を受賞した初長編映画となる『若き詩人』（2014）などフランスを拠点に活躍する若手監督です。
上映後には広島国際映画祭2015ならではのご本人によるトークショーもあります。ご期待ください!

この度、第２回広島国際映画祭にて、私の映画をみなさまにお届けできること、また映画祭の審査員として参加できることを、大変うれしく誇りに感じています。この広島国際映画祭が、私の作品の初の日本公開の場となります。また、初長編作品「A Young Poet（若き詩人）」が、Indie Tokyoによる劇場公開に先駆け、貴映画祭にて日本初公式上映されることにも大変嬉しく思います。
今回の特別招待は、いろいろな意味で喜び深いものです。ひとつは、私の妻が広島出身であり、家族に会うため何度も広島を訪れているため、広島は、私の人生と共振している場所だからです。私は、日本のこの地に、特別強い精神的繋がりを感じています。また、日本で映画を創ることが、私の長年の夢です。そして、この機会が、その夢へ近づけてくれるものだと信じています。
映画の中でも、人生の中でも、出会いは、最も重要な体験です。私たちの情熱を分かち合うだけでなく、それは他の視点と向き合う機会でもあります。その出会いの数々は、私たちを前進させ、自分たちなりの、世界の見方を見つける助けとなります。
本映画祭は、プログラム全体も素晴らしく、どれも選び抜かれた作品群です。広島国際映画祭が、新しい出会いと発見の最高の場所になると信じています。
ダミアン・マニヴェル