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11月24日(土)NTTクレドホール第2会場で、第6回新県美展・映像部門受賞作品上映がありました。
最初に過去の受賞作を含めた12本が続けて上映されました。優秀賞受賞作『昼下がり』は猫の視線で景色を見る疑似体験が描かれ、同賞受賞作の『消えない白』は夢に見た食物連鎖が描かれ、奨励賞の『私、愚痴こぼすナス』はナスに似た自分の顔をアニメで描かれたものでした。
上映後に『昼下がり』の竹森香那さん、『私、愚痴こぼすナス』の久光ゆりえさん、そして賞の審査員の青原さとしさんでトークショーが開かれました。司会は映画コメンテーターの鈴木由貴子さんです。
最初に青原さんから賞の総評があり、『昼下がり』は被写体へのアプローチが素晴らしく風景との対話がよく描かれていたと称え、『私、愚痴こぼすナス』は、自分のマイナス要素をネタにプラスに転じさせるアイデアを高く評価したと話しました。
竹森さんが作品を撮ったのは、一人暮らしの部屋のベランダに野良猫が来るようになり、その猫の見てる世界はどんなものかと考えたのが発端で、そこに自分の孤独感が加わり作品になったとか。「受賞できたのは嬉しいが、終わり部分の中途半端さが不満だった」と話しました。
一方クレイアニメが好きだという久光さんは、自分を主人公に作品を作ろうと思ったが自分の顔は出したくないので、母に似てると言われてたおたふくの顔を被せ好きな盆踊りを躍らせたのが始まり。受賞は、「ピンと来なかったけど県美展で自分の作品を見て改めて驚いた」そうです。
短大卒業後にそれぞれ違う仕事に就く二人に「映像製作に専念したいと思いませんか」と質問があり、竹森さんは「将来に撮りたいものがある」と明言。久光さんは「地道に働きお金を貯めてまたアニメを作りたい」と答えました。
最後に広島青少年センターの方から、来年3月9日と3月10日に、わかもの映画祭を開催するという告知がありました。