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11月23日(日)10時から『タイムライン』の上映と、ノンスィー・ニミブット監督のトークショーが横川シネマで行われました。
上映後、広島フィルムコミッションの西崎智子さんが聞き手で、ニミブット監督のトークショーが開かれました。通訳は高杉美和さんです。
ラストシーンに感動したお客様に、監督は「僕も客席で見ていて、当時のことをいろいろ思い出して涙していたんです」と場をなごませました。
本作では手紙とSNSが重要な鍵になります。監督はどちらかという質問に「すぐ届かない分思いが深まるから手紙派です」と即答しました。
この作品を製作した動機を尋ねると「この作品が作られる前年にタイは政変で国民が分裂。愛が足りない時代だったから、この作品で描こうと思ったのです」と答えました。
主演の二人が深い表現を体現できたのは、どのような演出かという質問には「事前にワークショップを開き役柄を説明し、リハーサルでも疑問点を解消して撮影に入りました」と語りました。
次回作の予定は2本あり、企画進行しているのは自分を犬と思っている男と盲目の少女の恋物語。「同じジャンルを2度撮らないので『タイムライン』と同じようにはならいならないのです」と教えてくれました。
監督が前日乗ったタクシーの運転手さんを会場に招待した理由を聞くと「タイに30年近く暮らしていた方で、その偶然に感動したからです」。運転手の方も「日本に帰ってからもタイ映画を見て好きだった作品の監督が、まさかこの方だったとは…」と偶然に驚いていました。
トーク終了後、ロビーで笑顔で全ての観客の写真撮影に応じている監督の姿に、会場は幸せな空気に包まれていました。
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