広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2023/11/24

どこよりも「素の表情」で 『凪の憂鬱』磯部鉄平監督と根矢涼香さんトークショー

11月23日(木)18時45分から、NTTクレドホール第1会場で『凪の憂鬱』が上映されました。

「凪の憂鬱」トーク

本作は、磯部鉄平監督と主演の辻凪子さんが「気が向いたときに作る」という『凪の憂鬱』シリーズの三作目。2018年の「高校生編」、2022年の「大学生編」を経て、社会人になった主人公の凪が恋人に振られたり、友達と怪談をしたり、ゲートボールをしたり…とある一週間が平和に時折コミカルに描かれ、上映中の会場で笑いが起きたシーンもありました。

上映後には磯部監督と根矢役の根矢涼香さんが登壇し、キムラミチタさんを聞き手にトークショーが行われました。

「凪の憂鬱」トーク

「気が向いたときに」という製作スタイルについて「辻さんとお互いの休みが合ったときなどに、やりますか!となったら作る。そこから何をしようか考えていく」と笑う磯部監督。根矢さんは「この作品では自分の名前がそのまま役名になった。芝居というよりも素の自分が引き出された状態で出演できることに嬉しさと緊張がありました」と製作当時を振り返りました。

会場からの質問コーナーでは、凪が寝ているシーンのチャーミングなしぐさについて「素の辻さんか、それとも演出ですか?」という問いかけに対し、磯部監督は「辻さんと話をしているときに、私は昔からこうやって寝ているんです、という話があって。やってもらったらかわいくて面白かったので、寝起きはそのしぐさにすることになりました」とエピソードを語りました。

「凪の憂鬱」トーク

昨年の広島国際映画祭2022でも上映された『とべない風船』の撮影に続いて、広島の訪問は2回目という根矢さん。耳元には「絶対にまた広島に来たい!と思って前回買っていた」というカキの貝殻で作られたイヤリングがありました。11月24日(金)には、国際短編映画コンペティションに審査員として参加予定。「広島で出会ったご縁が実った感じです。明日は未来の監督たちにここで出会って、また旅立っていく背中を見届けられることがすごく楽しみです」と話しました。

最後に磯部監督の2024年最新作『夜のまにまに』についてや、磯部監督と根矢さんで「音楽や料理のシーンがある作品を撮りたい」という話も。1日目を締めくくるトークショーは、これからの作品への期待と和やかな雰囲気に包まれて幕を閉じました。

「凪の憂鬱」トーク

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