広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2023/10/23

広島国際映画祭2023 上映作品ラインナップ 第二弾発表!

広島国際映画祭2023 上映作品ラインナップ 第二弾発表!


特別招待作品

藤井道人監督、横浜流星さんが上映後トークショーに登壇決定!

『ヴィレッジ』
2023年/日本/106分 監督:藤井道人

ヴィレッジ
©2023「ヴィレッジ」製作委員会

<あらすじ>
夜霧が幻想的な、とある日本の集落・霞門村(かもんむら)。神秘的な「薪能」の儀式が行われている近くの山には、巨大なゴミの最終処分場がそびえ立つ。幼い頃よりこの村に住んでいる片山優(横浜流星)は、美しい村にとって異彩を放つ、このゴミ処理施設で働いているが、母親が抱えた借金の支払いに追われ、ゴミ処理施設で働く作業員に目をつけられ、希望のない日々を送っていた。そんなある日、幼馴染の美咲が東京から戻ったことをきっかけに物語は大きく動き出す――。


『最後まで行く』
2023年/日本/118分 監督:藤井道人

最後まで行く
©2023映画「最後まで行く」製作委員会

<あらすじ>
ある年の瀬の夜、刑事の工藤は危篤の母のもとに向かうため雨の中で車を飛ばしていたが、妻からの着信で母の最期に間に合わなかったことを知る。そしてその時、車の前に現れたひとりの男をはねてしまう。工藤は男の遺体を車のトランクに入れ、その場を立ち去る。そして、男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。しかし、その時、スマホに「お前は人を殺した。知っているぞ」というメッセージが入る。送り主は県警本部の監察官・矢崎で、工藤は矢崎から追われる身になってしまう。


国際映画短編コンペティション 審査員作品・審査員紹介

『義足のボクサー GENSAN PUNCH』
2021年/日本・フィリピン/110分 監督:ブリランテ・メンドーサ(フィリピン)

義足のボクサー GENSAN PUNCH
© 2022「義足のボクサー GENSAN PUNCH」製作委員会

<あらすじ>
沖縄で暮らす津山尚生は、プロボクサーを目指し日々邁進している。ひとつだけ人と違うのは、幼少期に右膝下を失った義足のボクサーであること。ボクサーとしての実力の確かな尚生は、日本ボクシング委員会にプロライセンスを申請するが身体条件の規定に沿わないとして却下されてしまう。夢をあきらめきれない尚生はプロになるべくフィリピンへ渡って挑戦を続ける。そこではプロを目指すボクサーたちの大会で3戦全勝すればプロライセンスを取得でき、さらに義足の津山も毎試合前にメディカルチェックを受ければ同条件で挑戦できるというのだ。トレーナーのルディとともに、異なる価値観と習慣の中で、日本では道を閉ざされた義足のボクサーが、フィリピンで夢への第一歩を踏み出す。


審査委員長:ブリランテ・メンドーサ(フィリピン)

Dir_Brillante Ma MENDOZA

<プロフィール>
1960年7月30日生まれ。フィリピン、サン・フェルナンド出身。プロダクションデザイナーとして活動を始め、その後CMディレクターとなり成功を収める。初長編監督作品『マニラ・デイドリーム』(05)がロカルノ国際映画祭のビデオ部門金豹賞を受賞し世界に名を知られるようになる。『キナタイ─マニラ・アンダーグラウンド─』(09)で第62回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。『グランドマザー』(09)で第66回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品。イザベル・ユペールを主演『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』(12)は第62回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、世界三大映画祭のコンペティション部門された。ダンテ・メンドーサ名義でほぼ全ての監督作でプロダクションデザインも担当している。
本作は監督初のスポーツをテーマにした映画である.


『夜明けの詩』
2021年/韓国/82分 監督:キム・ジョングァン(韓国)

夜明けの詩
© 2019 Vol Media co. ltd., All Rights Reserved

<あらすじ>
「39歳」のヨン・ウジン ×『べイビー・ブローカー』のIUが共演。出会いと別れ、そして深く胸に刻まれた記憶。観る者すべてに寄り添うヒーリングストーリー。まだ冬が残るソウル。小説家のチャンソクは、イギリスから7年ぶりに帰ってくる。時間を失くした女、想い出を燃やす編集者、希望を探す写真家、記憶を買うバーテンダー。心に深い葛藤を抱えながらも、人生を歩み続ける4人との出会いを経て、チャンソク自らも、心に閉ざしてきた記憶と向き合う時がきたー。


『窓辺のテーブル 彼女たちの選択』
2021年/韓国/82分 監督:キム・ジョングァン(韓国)

窓辺のテーブル 彼女たちの選択
ⓒ 2016 Vol Media Co., Ltd. All Rights Reserved

<あらすじ>
AM 11:00 | エスプレッソとビール。 以前、交際をしていた元彼チャンソクと再会したユジン。芸能界へ入り、女優として有名になっていたユジンだが、久しぶりの再開に会話が弾んでいく—. PM 2:30 | コーヒーとチョコレートケーキ。 一夜限りの関係を経て4ヶ月の長旅から戻ったばかりのミンホと再会したキョンジン。ぎこちなくも、旅先での話を聞き始めるキョンジン—. PM 5:00 | 温かいラテ。 結婚詐欺で偽の親子として出会ったウンヒとスクジャ。スクジャへ母親役の経歴や人物設定を細かに教え込むウンヒであったが—. PM 9:00 | 冷えたコーヒーと温かい紅茶。 結婚という選択を間近に控えるヘギョンの心は揺れ動いていた。元彼、ウンチョルへ結婚しても会いたいと提案する—.


審査員:キム・ジョングァン(韓国)

Dir_kim

<プロフィール>
キム・ジョングァン監督は、短編映画『ポラロイドカメラの使い方』(04)が数々の映画祭で賞を受賞し、観客や評論家から注目を浴びた。以来、『最悪の一日』(16)、『窓辺のテーブル 彼女たちの選択』(16)、『ペルソナ -仮面の下の素顔-』[夜の散歩](19)から『ジョゼと虎と魚たち』(20)まで、繊細な演出と映像美で観客を魅了してきた。第20回全州国際映画祭の全州シネマプロジェクトに選定された本作は、これまでの監督作の延長線上にありながら、少し違った構成、題材、登場人物、物語となっており、観る者たちの心に寄り添う癒しの物語に仕上げている。


『凪の憂鬱』
2022年/日本/98分 監督:磯部鉄平

凪の憂鬱
©️belly roll film

<あらすじ>
"主演の辻凪子。監督の磯部鉄平。 2人の気が向いた時に製作される映画「凪の憂鬱」シリーズ。 凪(ナギ)は大阪で契約社員として働いている。 はじめての有給休暇の前日に1年間付き合ってきた彼氏に振られる。 怪談したり、ライブ行ったり、ゲートボールしたり、昔好きだった人に再会したり、大喧嘩したり・・・ 凪のメランコリックな有給休暇は過ぎていく。"


審査員:根矢涼香

Guest_neya

<プロフィール>
1994年9月5日生まれ。茨城県出身。俳優、写真家。主なの出演作に、磯部鉄平監督「凪の憂鬱」(23)、BS松竹東急ドラマ「カメラ、はじめてもいいですか?」(23)、宮川博至監督「とべない風船」(22)、白石晃士監督「愛してる!」(22)、入江悠監督「シュシュシュの娘」(21)、上村奈帆監督「根矢涼香、映画監督になる。」(19)など。第18回TAMA NEW WAVEコンペティションでは、主演作である大野大輔監督「ウルフなシッシー」でベスト女優賞とグランプリを獲得した。全国のミニシアターで配布中のDOKUSOマガジンでは、映画エッセイ「根矢涼香のひねくれ徘徊記」を連載中。


『ファミリア』
2022年/日本/121分 監督:成島出

ファミリア
©2022「ファミリア」製作委員会

<あらすじ>
陶器職人の神谷誠治(役所広司)は、山里に独り暮らし。自宅の工房と窯で昔ながらの焼き物作りをしている。妻の晶子を早くに亡くし、唯一の家族である息子の学(吉沢亮)は、一流企業のプラントエンジニアとしてアルジェリアに赴任中だ。その学が、現地で結婚した相手の女性ナディア(アリまらい果)を連れて一時帰国した。 ナディアは幼い頃に紛争で家族を亡くして孤児となったが、難民学校で英語を学び、学のいるプラントの食堂で働いている。幸せそうな学とナディアの姿に目を細め、心から祝福する誠治。そんな誠治に、学は「会社を辞めて、ここで焼き物をやる」と告げる。驚いた誠治は学とナディアの将来を思い、「焼き物じゃ食えん」と反対する。誠治は児童養護施設で育ち、若い頃はかなりの荒くれ者だった。晶子と出会って心を入れ替え、焼き物に打ち込んだものの、貧乏で晶子に苦労をかけてしまったため、学には自分と同じ道を歩ませたくなかったのだ。しかし、学の決意は固く、ふるさとのないナディアもこの地で家族を作りたいと望んでいた。学は、3カ月後にプラントが完成したら会社を辞めて帰ってくるつもりで、ナディアとアルジェリアへ戻っていく。
誠治が隣町の保丘団地に住むブラジル人青年マルコス(サガエルカス)と出会ったのは、学とナディアが滞在していたときのこと。怪我をして半グレ集団に追われていたマルコスを一家で助けたのがきっかけだった。後日、マルコスの恋人エリカ(ワケドファジレ)が本人の代わりにお礼に訪れ、一家を団地のブラジル人たちのパーティーに招待。人付き合いの苦手な誠治も、学に背中を押されるようにして、学とナディアと一緒に出かける。初めて親しく触れ合ったブラジル人たちは、生活は厳しくても陽気で家族思いだった。
マルコスは5歳で家族と来日した。“ジャパニーズドリーム”を信じていた父親はリーマン・ショックによる不景気で会社を解雇され、自ら命を絶った。以来、マルコスは日本人を嫌っていたが、幼なじみで明るく気さくなエリカのおかげで、亡き父の面影が重なる誠治に次第に心を開いていき、焼き物の仕事にも興味を持つようになる。マルコスもエリカも、言葉がわからなくて学校の勉強についていけず、進学するお金もなかったため中卒だが、誠治も同じ中卒だと知ると親近感を抱くのだった。
マルコスは建設現場で働いていたのだが、団地の仲間マノエルと半グレとのトラブルに巻き込まれたおかげでクビになってしまった。半グレのリーダー、榎本海斗(MIYAVI)が地元の不動産業から風俗業までを牛耳っている榎本グループのトップの息子だからだ。かつて妻子をブラジル人にひき殺された海斗は、以来、すべてのブラジル人を激しく憎悪していた。
海斗に目を付けられたマルコスと幼なじみのルイ(シマダアラン)は、執拗に因縁をつけられ、500万円分のシャブを団地のブラジル人たちに売りさばくよう強要される。拒否すれば、家族のためにキャバクラ嬢として働いているエリカが、ヤク漬けにされて売春をさせられる……。マルコスの窮地を見かねた誠治は、同じ施設で育った刑事の駒田(佐藤浩市)に相談するが、榎本グループはヤクザまで配下に置いており、警察も頭を痛めているという。
一方、遠く離れたアルジェリアでは、学とナディアが、ある幸せな出来事を前に喜びに浸っていた。そんな折、事件が起きた。
アルジェリアから衝撃的なニュースが届き、二人のために奔走する誠治……。
やがて、マルコスが海斗に追い詰められたとき、誠治は思い切った行動に出る――。


ひきこもりという履歴
2023年/日本/広島(一部島根県)/26分30秒 監督:Naomi Island

ひきこもり

<あらすじ>
 生きづらさから動けなくなったとき、心の雨がやむまで軒先に入り、雨がやんだらスッと出て行けたなら…。主人公はその頃の状態を振り返り「立ち止まり」と語る。
職場でのトラウマが引き金となり、27歳から約20年間ひきこもっていたタツオ。
当時の職場を再訪した胸に去来するものとは…。
一方、12歳から約4年間、27歳から約13年間ひきこもり状態だったタエ(がっちゃん)。夜間中学へ行くことを決意した20歳の頃の思い出の場所を辿る。 ふたりは自立を目的とする就労支援施設で出会い結婚。支え合いながら広島に暮らしている。
 自立を望み働きたいと願ったとき「履歴書」では、悩み苦しみ生きることを諦めなかった年月が「空白」となる。空白部分をひきこもり当事者が語るドキュメンタリー。


国際短編映画コンペティション ノミネート作品

●”Vania on Lima Street"
監督:Bayu Prihantoro Filemon(インドネシア)

●“Christmas in Summer”
監督:LEE Gahong(韓国)

●“Graveyard of Horses”
監督:Xiaoxuan Amanda Jiang(中国(モンゴル))

●“Girls Got Golds”
監督:Miku Sato(オランダ)

●“Fisher Boy”
監督:NAM Dong-hyun(韓国)

●『ラ・マヒ』
監督:成瀬都香(日本)



ティーチイン

●片渕須直監督
●行実良プロデューサー(株式会社スターサンズ)
●石井裕也監督
●中川慧輔(株式会社シンカ) ほか


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