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11月24日(金)16:00からNTTクレドホール第一会場で、広島国際映画祭2017のオープニング作品として 『この世界の片隅に(バリアフリー版)』が上映されました。
『この世界の片隅に』は、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこうの史代さん原作の同名コミックを、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督がアニメ映画化。
広島市江波で生まれた、絵が得意な少女・すずさんが主人公のストーリー。昭和19(1944)年、18歳で故郷から20キロ離れた町・呉市に嫁いだすずさんは、戦争によって様々なものが欠乏する中で、家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていた。戦争が進むにつれ身近なものも次々と失われていくが、日々の暮らしを明るく営む。そして、昭和20(1945)年の夏がやってくる・・・。戦火にさらされながらも前向きに生き続ける主人公すずさんを演じるのは、アニメ映画の声優に初挑戦した女優・のんです。
上映前に片渕須直監督が登壇し、公開から1年経った今も上映が続く同作への想いを語られました。聞き手は、広島フィルム・コミッション西崎智子さん。
広島国際映画祭に6回目の参加を誇る片渕監督は「今作は6年かけて出来上がったが、同映画祭の部谷京子代表から作品が出来上がるまで毎年参加してと言われたので毎回参加した。作品が出来上がってからも参加できて嬉しい」とにっこり。「昨年、作品が公開されて2日目に〝ヒロシマ平和映画賞〟をいただいてビックリ。その後も受賞が続き、その数は50までは数えられた」と、好調ぶりを披露。「いまだに上映が続くのも、広島の八丁座、サロンシネマなど1年を超えてずっと上映して下さったおかげで、国内外で開いている映画のワークショップも、この映画祭で最初に開かせてもらったのがきっかけ。今作はこの映画祭で育てていただいた」と、感謝の気持ちを伝えられました。
今回上映するのは、公開から1年経って手直しされた新バージョン。明日は10:00~同作で声優・方言指導を務められた栩野幸知(とちの ゆきとも)さんとのトークショーが待っています。お楽しみに。