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2016年11月13日(日)10時から広島市内の横川シネマで、ジャン・ガブリエル・ペリオ監督による映画『なつのひかり』のジャパンプレミア、そして監督とキャストによるトークショーが行われました。
世界中の映画祭で数々の賞を受賞しているペリオ監督が制作した今作は“原爆をテーマにしたファンタジー”から着想を得て、70年前の記憶をどう生かすのか、どう生かしていかなければならないのかをテーマにした作品となっています。
上映後、観客からの大きな拍手に迎えられ、監督が登場。フランスからこの映画祭のために広島に駆け付けた監督は、「私にとって広島は、歴史的に大変重要な意味を持つ都市であり、自分の家のような存在でもあります」と述べ、トークショーがスタート。
冒頭に被爆証言のシーンが20分あったことに関し、「この作品では被爆証言とフィクションが共鳴しているため、人の心を動かさずにいられない。被爆証言のシーンを観客が確実に聞き学んでもらうことが重要」と述べました。また、どうしても入れたかったという盆踊りのシーンには“死者と共に生きる”という意味が込められているそうです。
監督のトークがひと段落したところで、キャスト陣が登場。当初1週間の予定でしたが、大型台風の影響により2日となった似島での撮影話で盛り上がりました。タイトルに入っているように“ひかり”にはこだわって撮影しましたが、天候に恵まれず、キャストもスタッフもあまり眠ることが出来ない過酷なロケとなったそうです。
最後に監督は、観客席に座っている撮影に関わった人たちから感想を聞いて回り、「一人ではこの作品を完成させることはできなかった。全ての人に感謝しています」と述べ、トークショーは終了しました。