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閉幕式・表彰式は、11月13日(日)19時よりNTTクレドホール第一会場で行われました。
広島国際映画祭2016、ヒロシマグランプリの受賞作品は、イエ・カイ監督の『プレゼント』(中国)でした。なんと、イエ・カイ監督の『プレゼント』は、観客の投票結果による「観客賞」を同時受賞し、観客賞広島国際映画祭映画祭初となるダブル受賞となりました。
審査員特別賞には、ポール・ヴェッキアリ監督の作品、『儀式』(フランス)が選ばれました。
松本正道審査委員長からは「全ての作品のショットから世界の新しい姿を発見しようとするのがわかり、世界の見方が色濃くわかった」と総評があり、松本審査委員長、ジェフリー・チャン審査員、フランソワーズ・ルブラン審査員それぞれのコメントから、「時に険悪なムードになるほど白熱した議論でギリギリまで受賞作品が決まらなかった」と共通した感想が述べられました。
また、今回から「福岡愼二映像文化支援基金」により広島国際映画祭にヒロシマ平和映画賞が創設され、ヒロシマの心を世界に発信することに最も寄与した作品として、片渕須直監督の『この世界の片隅に』に贈られました。
片渕監督からは、「映画には空襲の恐ろしさ、原爆の戦禍が描かれている一方、そこには毎日家族のためにご飯をこしらえたすずさんがいる。戦禍が消えるのはまだまだ遠いと思うと残念だが、すずさんの命が報われる世界になって欲しい」と、受賞の喜びに加え、映画を通して世界へ平和を発信したいという願いが会場内へ伝わりました。
最後に、広島国際映画祭代表の部谷京子より、「とても濃い三日間でヒロシマらしい映画、世界各国の多様な作品がそろった2016となりました。これからも皆さんの手でこの映画祭を育てていって欲しい」という挨拶で、広島国際映画祭2016は閉幕しました。
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