広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2016/11/12

国際短編映画コンペティションB

11月12日(土)、15時45分より、NTTクレドホール第一会場にて、コンペティションAに引き続き、コンペティションBが行われました。「ポジティブな力を持つ作品」をテーマに、国籍も内容も多彩な3作品が上映され、その後、各作品の監督へのインタビューに移りました。フリーパーソナリティのキムラミチタさんのもと進行したインタビューは観客からの質問と感想を中心に進み、制作者と観客が交流する機会となりました。

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コンペティションBで上演された作品は、ポール・ヴェッキアリ監督の『儀式』、イエ・カイ監督の『プレゼント』、キム・ジョングァン監督の『遺品』。同じ条件の二人の人物を仮説1、仮説2として描いた『儀式』について、ポール・ヴェッキエリ監督は、作品が短編という形になった理由に、同時に撮影する作品の昼のスケジュールが空いていたからという意外な事情を説明しました。また、骨形成不全症の少年が友人に会うために上海を冒険する『プレゼント』のイエ・カイ監督はこの映画の意図を質問され、社会の理解不足のために過剰な遠慮をされるといった、不平等な待遇を受ける骨形成不全症の人々に焦点を当てたいという思いを語りました。キム・ジョングァン監督は、『遺品』が、人物が登場せず、文字と風景の映像で表現されている作品である理由を質問され、作品のテーマは「復元」であり、人物がいない映画の一つとして考えればよいと答えました。

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コンペティションBの最後は、3人の監督からのメッセージで締めくくられました。ポール・ヴェッキアリ監督からは「短編も中編も、長編も存在しない。あるのは映画だけだ」、イエ・カイ監督からは「映画を撮るというのは一番良い仕事。時間が経っても人々に感動と共感を与えられる作品を作りたい」、キム・ジョングァン監督からは「自分が感じた感情を観客に提供するために映画を撮っている」という言葉が送られ、なごやかなムードの中、コンペティションBは終幕しました。コンペティションA、Bの6作品の中から観客の投票と審査員の評価によって決まるヒロシマ・グランプリは、同会場で13日(日)に行われる閉会式で発表されます。

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