広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2016/11/12

『蛇イチゴ』西川監督トークショー

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11月12日、6時からNTTクレドホール第一会場で、西川美和監督の作品上映とトークショーが行われました。上映作品は、監督28歳の時のデビュー作『蛇イチゴ』です。

上映後、中国放送 吉田幸アナウンサー司会のトークショーが始まりました。西川美和監督は、レジェンド衣笠のTシャツで、にこやかに登場し、「広島で自分の作品を観てもらうのは、授業参観に出席するようなもの」と集まった観客を笑わせました。

トークショーの中で監督は「なんか意地悪いんだと思います、私。でも意地の悪さがうまく笑いに転化できると、人は楽しんで見れるし、その度合いが強すぎると、すごく殺伐としてしまうのでバランスには気を使ってます。正直、意地悪だと言われるのは嬉しいんですけどね」と語りました。

吉田アナに質問された『蛇イチゴ』の制作秘話で、「もともとは夢で見た、殺人犬を家族が知らずに飼っちゃうという変なものでした」と内輪話を愉快に語られ、宮迫博之さん扮する主人公の兄については「私にも兄がいますが、宮迫さんが演じたような酷いものではありません!」 と会場を笑いの渦に巻き込みました。

映画監督になりたくてなったのか?との質問には「映画は、子供の頃から好きで、ひとりで街に観にいってましたが、監督になりたいと思ったことはありませんでした。文章書くのが好きだったので、作家になりたかったかな。それがどういうわけか監督になっちゃったんですよね」と答えました。

終始にこやかに答えられる西川監督に、多くの観客は癒された様子で会場を後にしました。

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