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2016年11月12日(土)、広島市内の横川シネマで、金子雅和監督による映画『アルビノの木』の上映、そして監督によるトークショーが行われました。
金子雅和監督にとって長編映画2作目となる本作は、農作物を荒らす害獣駆除に従事する若者が、山の人たちが長いこと大切にしてきた特別な存在の一頭の白鹿を撃つために、山に分け入っていくという“自然と人間”をテーマにした作品です。本作は、北京国際映画祭(中国)FORWARDFUTURE部門にもノミネートされ、海外でも注目を集めています。 上映後、観客からの大きな拍手に迎えられ、監督が登場しました。「子供のころカープ帽をかぶるカープファンだった」と広島には縁があると監督は語りながらトークショーがスタートしました。
2007年初長編映画『すみれ人形』完成後すぐに、2作目となる『アルビノの木』のタイトルを決定したものの、そこから構想は約8年もかかったそうです。大自然の中に人間が居るということに画としてこだわり、リアルの中にファンタジーエッセンスを盛り込んだそうです。2008年から2013年の間に製作した6本の短編映画はすべて『アルビノの木』のレールに敷かれているというエピソードからは、本作に対する監督の並々ならぬこだわりがうかがえました。
次回作に関する質問に対し、「危険物にも心を豊かにするものにもなり得る鉱石と、人間はどのように関わっていくのかをシリアスになり過ぎずに映画にしたい」と語っていました。 最後に金子監督は、今後も全国各地で上映予定であるため、再び観てほしい。また、SNSにも感想をつぶやいてほしい。将来的には広島でも撮影を行いたいと考えており、今後も広島の方々と付き合っていきたいと締めくくり、トークショーは終了しました。