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中国映画「重慶火鍋ラプソディ」が11日午後8時からNTTクレドホール第1会場で上映され、その後、この映画の総合プロデューサーを務めるジェフリー・チャンさんのトークショーが開かれました。聞き手は、フリーアナウンサーの藤井尚子さん、通訳は高田美奈子さんでした。
「重慶火鍋ラプソディ」は、重慶市を舞台に巻き起こるスリルと笑いが満載の犯罪映画です。学生時代からの同級生3人組の男性が主人公。3人は重慶市に数多く残る防空壕を利用して火鍋店を開店したものの経営はうまくいかず、店舗を広げようとこっそり穴を掘っていたところ銀行の金庫に行きついてしまうというストーリー。その銀行にはかつて同級生だった女性が働いており、4人は共謀してお金を盗む計画を立てる。そんな時、本物の銀行強盗が襲撃してきて…。
この映画は、1980年生まれで重慶市出身のヤン・チン監督の2作目。2016年に中国で公開され、すでに68億円の興行収入を得た人気作品です。日本では広島国際映画祭が初上映となり、今後の配給が期待されています。海外セールスを担当するジェフリー・チャンさんは「すばらしい脚本のブラックコメディ。初めて見た時に、世界に発信したいと思った」と映画のクオリティーの高さを絶賛されていました。 映画の主人公を演じる役者たちは、チェン・クンやバイ・バイホーといった中国のトップ俳優が顔をそろえ、暴力シーンを中心に迫真の演技を見せています。ジェフリー・チャンさんは「中国の映画市場はとても速いスピードで成長しています。5年前は年間300本の映画が製作されていましたが、昨年は800本も作られました。その中でも質の高い映画なのでぜひ見てほしい」と会場に呼びかけていました。 また、映画の中では、ぐつぐつと煮える真っ赤な火鍋が何度も映し出され、重慶市の食文化も感じられました。ジェフリー・チャンさんは「映画も楽しんでいただいたと思いますが、本場の火鍋もぜひ味わってほしい。ホットで、スパイシーで、デンジャラスです」とにっこりと笑顔を浮かべていました。